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「お、試合始まるぞ。楽しみ〜」
「斉藤くん、バレー好きなの?」
「おう、俺中学までバレー部。」
え!じゃあなんで高校では続けなかったんだろう。
私の思ったことが顔に出ていたのか、斉藤くんは苦笑いしながら言った。
「いや、白鳥沢でバレーとか無理無理。こんなガチなやつらしかいないとこ、俺みたいな根性ないやつは無理だよ。」
白鳥沢落ちても多分続けなかったけどな、と付け足された。
ふーん、そういうもんか。
確かに、ウチのバレー部はめっちゃきつそう。吐くまで走らされてるし、体育館の電気は夜遅くまでついている。
「でも、五色とかが楽しそうなのは、ちょっと羨ましいなって思うよ。超応援してる。」
「……斉藤くん、あんた、良い奴だよ。」
「いや、急に何www」
斉藤くんのいい人さに涙ちょちょぎれていたら、選手の人達はなんか綺麗に6人並んで牛島さんが手を挙げていた。あれなんの儀式だろう。
ちなみに、白鳥沢バレー部はもう既に予選グループ戦を勝ち抜いたらしい。これは40弱のチームに絞られた決勝トーナメント。今日から三日間、負けるまで試合が行われるらしい。……全部斉藤くんに聞きました。
ピィーーーッ!!
「「お願いしますしぁーーす!!」」
ワーワーと歓声をあげる生徒達。私もとりあえず手を叩いとく。
「お、見て、サーブ五色!!」
「本当だ!!」
五色がボールに触った…と思ったら、もう相手チームの選手が触っていた。
「は?何あれ、速くない?いいの?」
「いいのって何が?wwサーブが速すぎるのが?」
「うん。」
いいに決まってるでしょ、と言われる。だってあんなの触れないでしょ。
いや、でも相手チームの人、なんか綺麗に上にあげてるな。まあ、あなたが上げられるなら文句はないですけど…。
そのままセッターがトスして、なんか横からスパイクを打ってくる。
なんでユニフォームの色違うんだろうって人がこれまた綺麗にレシーブした。
はい!!来ました!!お待ちかね!!
白布先輩がそのボールを綺麗にトスする。
「うっ…。」
「ねえ、Aそれもしかして、白布先輩がボール触る度に唸るの?」
「……神々しすぎて苦しい。」
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りん(プロフ) - 華火さんの作品全部好きです! (2022年9月30日 22時) (レス) id: b7d34262d6 (このIDを非表示/違反報告)
食塩 - 最高です。 (2022年7月19日 23時) (レス) @page46 id: 18e815367f (このIDを非表示/違反報告)
華火(プロフ) - むーむーさん» デスよね!!ありがとうございます!! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 547328387d (このIDを非表示/違反報告)
むーむー - 白布君かっこかわいくて最高です!!!! (2020年2月14日 22時) (レス) id: d0213f078c (このIDを非表示/違反報告)
華火(プロフ) - よたこさん» 分かるぅぅぅ、ます (2019年8月26日 23時) (レス) id: 6592ed4643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華火 | 作成日時:2019年2月1日 23時