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Aside





ヒロセさん、っていうんだ、あの人…。



頭の中に、さっきの手を繋いでいた光景がふわふわと浮かんできたので、シュババッっと振り払う。





「話したことさえあんまりないけど。」


「ふーん……、でも、美人、だよね。」



そうか?と首をかしげている白布。
分かっている。白布は多分まじで彼女に興味無い。そうだとしても、気になってしまうのは仕方がなくない?



「……そんなん言ったら、Aだってちゃっかり爽太に狙われてんじゃん。…あいつかなりモテるんだぞ。」



「私も、まったく思ってなかった。」





戸田はかなりモテているけど、女子と喋っているイメージはあまりない気がする。どっちかって言うと、男子とワイワイしてる方が好きそうな感じ。




バスケ一筋!!っぽいから彼女作る気ないのかな〜、と、クラスの女子が話していたのを聞いたことがある。それを聞いて妙に納得したから、まさか私が告白されるなんて思ってもみなかった。





「あいつ、良い奴だから、ちょっと焦った。」




「……白布、いつから私の事好きだったの?」






…あれ、ちょっと今のはまずいか?
口に出してから気付く恥ずかしさに顔が赤くなる。

いや、でもこれは結構知りたい。




白布はものすごく嫌そうな顔で言いたくないアピールをしてくる。



「私が自覚したのは合宿前くらいだよ!」


「その、自分は言ったからお前も言え、的な暴露は何なの。」



バレたか。こうすれば言ってくれると思ったのに。




「教えてよ〜。」




念押しすると、はぁ、とため息をついてから、「中学ん時から」と答えた。



「え、本当に!?…全然知らなかった。」



中学からってことは……あれ、初めて喋ったのは中1の夏休みだったっけ…。うわ、長いなー!!

あの頃の私は、部活も一生懸命だったし、引退してからは勉強漬けで恋愛どころじゃなかったから、自分が誰かに好かれているなんて考えたこともなかった。






そう考えたら、中学の時からもっと白布と話しておけば良かったな、と少し後悔。多分、もう少し関わりが多かったら、もっと早く好きになっていただろう。


でも、今こういう結果になったということだけで、勿体なさすぎるほど幸せだ。

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ヲタク - 白布ツンデレ感あって可愛いまじで白鳥沢のなかで個人的に最推し。読んでてすっごい幸せでしタァ(*///´_`///) (2022年10月18日 22時) (レス) @page22 id: 8aaf6ce381 (このIDを非表示/違反報告)
つーぼ - 白布賢二郎、ツンデレ代表だから彼氏にしたいナンバーワンでもあるけども、ぉぉおおおおおおしぃぃいいがァァァ (2020年8月11日 23時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
神奈川県って存在薄くね?神奈川県民より - 麗羽さん» それな (2020年3月14日 2時) (レス) id: 2ec1bda221 (このIDを非表示/違反報告)
華火(プロフ) - 卯月さん» 嬉しい限りです!!本当にありがとうございます!頑張ります!! (2019年5月5日 19時) (レス) id: f57a061106 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - 素敵な作品をありがとうございます!最近はあまり見れてなくて、久しぶりに見たら完結していて、最後まで一気読みしちゃいました!本当に夢主ちゃんと白布さんが可愛いくて、川西君に瞳ちゃんに兎に角皆大好きでもっとHQ が好きになりました!これからも頑張って下さい! (2019年4月21日 23時) (レス) id: ac010926fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華火 | 作成日時:2018年10月27日 0時

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