推しが尊い ─3─ ページ3
次、期間限定ガチャ来たときは課金しよ。
そう決意した私は、ヒプマイの画像を見ながら教室に上がった。
『はよー』
「おはよー。うわ、何?キモい」
『ひどい』
朝からいきなり、キモいとはなんだ。
顔がニヤけているのは分かってる。でも仕方ない。
推しが可愛すぎるのが悪い。
『てか、聞いてよ。また及川のファンに呼び出されてた』
「またぁ??及川がカッコイイのは認めるけど、Aを巻き込むのは駄目でしょ」
『何言ってんの。龍君の方が比べ物にならないぐらいイケメンだわ』
「ごめん。誰か分かんない」
分かんないのっ!!?
ポートマフィアの芥川龍之介君だよ!!あの!無花果が大好きな!!太宰さんを尊敬している!!!
私、龍君が無花果好きって知った瞬間、無花果ずっと食べてたんだよね。
推しの好きなものに美味しくないものは無い。
───ガラッ
「おはよ〜みんな」
「あ、元凶来た──『及川ァァァァァァァ!!!!』…よ」
「えっ、な、何?A」
『何?じゃねぇわ!!首を傾げるのは推しがしたら効果抜群だけどオメェがしてもきゅんすらしねぇよ!』
「な、なんかごめん」
『テメェのファンのせいで私の愛しの推しである黒の時代というなんとも貴重な、家宝にしたいほどイケメンで儚い太宰さんをゲット出来なかったんだぞ!!?どう落とし前つけてくれるんだよ!!』
「及川さんに言われても…」
『お前が私をマネージャーに誘ったからだろうが!ふざけんなよ!!?』
「だから、今日から発売のくじをしにいくんでしょ?それならやるって言ったのAじゃん!そんなに文句言うならもうしないよ!?」
『やだ及川君。今日もイケメンだね』
「すごい態度の変わりよう」
そうだ。今日からヒロアカのくじが始まるんだった。
私ったら忘れるところだったぜ。
『A賞のポスター当てるまでするからね』
「因みにそのA賞の個数は?」
『一つ』
「人生詰んだ」
だってぇ!あれは反則だって!!
なんでかっちゃん笑ってんの?鼻血出るわ。
轟君も!!もう好き!!(語彙力)
「おいお前らさっさと席につけ〜」
『ゲッ…』
「ゲッとはなんだゲッとは。出席とんぞ〜」
今日のミッションは出席。
担任に申し出たい事が一つある。
「_____次、碧羽」
『はい先生!私の名字は碧羽じゃなくて碧棺です!!』
「次、今村」
『ちょ…』
無視は酷いですって。
あと、そこで笑ってる及川潰す。
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琥珀糖 - 自分の知ってるキャラ出るとテンション上がりますね! (2021年9月13日 0時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2020年4月13日 9時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - うわ、凄い作者様と趣味が合う気がします… (2020年1月28日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - 今日読ませてもらいました、めっちゃ、すっっごく面白いのでこれからも更新頑張ってください!!! (2019年9月9日 7時) (レス) id: 2c7a607a36 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - 出ない梅雨の中也が(´;ω;`) (2019年7月13日 19時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
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