推しが尊い ─2─ ページ2
『＿＿＿＿＿またか』
朝、下駄箱の中を覗いてみると一枚の白い紙が入っていた。
もちろん内容はお呼び出しであり、体育館裏に今すぐ来い、とのこと。
『体育館裏大好きかっての』
スマホで時間を確認し、体育館へ向かう。
下駄箱と体育館は割と近いため、直ぐに着く。
なので、ゆっくりゆっくりと足を進めた。
「ちょっと！！遅いんだけど！？」
『これでも急いで来たんだけど〜』
遅いのよ！！とキャンキャン吠える女。
あぁ…確か及川に振られた奴。
私に八つ当たりしに来たのか…暇なの？？
「アンタ、なんでマネージャーやってんのよ」
『やってって貴方達のだあいすきな及川に言われたの』
「及川君がアンタに頼むわけないでしょ！？ちょっと顔が良いからって調子乗りやがって…」
及川の人権無しですか。
笑えるんだけど。
『え。それだけ？なら帰っても？私のマイエンジェル達が待ってるの』
「まだ終わってないわよ！！さっさと辞めてちょうだい。アンタ目障りなのよ」
『私からしたらあんたらが目障りなんだけどぉ〜？』
「うるさいっ！黙って！！」
『遂に私の人権まで奪われたかぁ』
その後も、マネージャー辞めろだの 及川君が可哀想だの 調子に乗るななどと色々な暴言を貰った。
…いつまで続くんだろ。私、期間限定のガチャを委員長にしてもらいたいんだよ。
あの人がすれば、必ずSSRくるから。
「ねぇ！！聞いてんの！！？」
『ギャーギャーうるさいなぁ…私、もう時間な………い……』
私が固まった理由。それは…
スマホで時間を確認すると、期間限定ガチャの時間を一分過ぎていた。
因みに、ロック画面は愛しのダーリンである左馬刻様の笑顔だよ。
いや、今はそんなとこじゃない。
「……？？ね、ねぇ…？ちょっと……ひっ」
『＿＿＿＿＿あーあ。
テメェらのせいで黒の時代の太宰さんゲットできなかったじゃねぇか。あ"？』
「そ、そんなの…知らないわよ…！！」
『そんなのぉ…？テメェらにはそんなのかもしんねぇけど私にとっては命同然なんだよ。
テメェらみたいなブス共のせいで太宰さんがゲットできなかったんだぞ？あぁ！？
大体よぉ…皆大好き及川にはクソほど興味ねーんだわ。そこ勘違いすんなよ。
はぁ…オメェらのせいで朝から気分最悪だわ。
殴られたくなきゃ目の前から消えろブス』
「…っ！！」
女は目に涙を溜めて、逃げて行った。
泣きたいのはこっちた。
『……太宰さあん』
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琥珀糖 - 自分の知ってるキャラ出るとテンション上がりますね！ (2021年9月13日 0時) (
レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2020年4月13日 9時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - うわ、凄い作者様と趣味が合う気がします… (2020年1月28日 18時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - 今日読ませてもらいました、めっちゃ、すっっごく面白いのでこれからも更新頑張ってください!!! (2019年9月9日 7時) (レス) id: 2c7a607a36 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - 出ない梅雨の中也が(´；ω；｀) (2019年7月13日 19時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
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