【ハイキュー】生意気なクソガキを預かった【青葉城西】

No.44 育毛剤 ページ44

結果から言うとせいじょうの勝利。

25対27でギリギリ逃げ切れたのだ。



有栖川「んー。まだまだ…」

『…からすのは進化あるのみ』

有栖川「進化？…あぁ、日向君と影山君？」

『うんん。みんな』

有栖川「みんな…ねぇ。もしかしたら春高は強敵になってるかもしれないわね」



ありすちゃんの言う通りだ。

今の実力では届かなくても、沢山練習すれば進化はする。

新しい武器が手に入れば、勝てるかもしれない。




『……視線がウザい』




またしても此方をチラチラと見てくるとおる。

…なんなんのその目？褒めてほしいの？私に？


あ、はじめ兄に頭殴られた。

次は他の高校だもんね。



有栖川「…音駒と梟谷、ねぇ」

『見たことあるの？』

有栖川「音駒に知り合いが居るの。
なんと言ってもレシーブが綺麗らしいわ。まさに、"猫"そのもの」

『だから、ねこまなの？』

有栖川「かもしれないわね」




私達は試合の邪魔にならないように隅へ行く。

すると、とおる達が近づいてきた。



及川「ねぇねぇA俺の活躍見た？イケメンだったでしょ及川さん？まぁイケメンなのは知ってるけどね！」

『ごめんとおるの頭が光ってて見えなかった』

及川「光ってませんけど！？」

花巻「なんだよ及川。若禿か？しょうがねえから誕プレは育毛剤買ってやるよ」

及川「要らない！！！」

有栖川「Aちゃんいくら何でもそれは酷いわ。

そういうのは気づいても言わないのが良心よ？」

及川「有栖川ちゃん絶対俺の事嫌いでしょ」




そんなことないわと笑うありすちゃん。

でもさっきのは悪意こもってたよね…絶対。



あきら兄が頭を撫でてくれるのでそのままにしていると、トサカさんが此方に向かってきた。




黒尾「なぁなぁ、お宅のマネちゃん貸してくんね？そっちの小さい方」




私を指さしながらそう言ってきた。

…今、何つった？



及川「はぁ？なんで？」

黒尾「いやあ、マネちゃんが一人より二人の方が良いじゃん？」

及川「だからって、さっきまで一生懸命働いてたAをまた働かす気？倒れたらどうすんの」

黒尾「でも、本人が良いって言ったら良くない？」

及川「っ、それは───「どう？Aチャン音駒の試合見たくない？」





とおるの言葉に被せるように私の手を握ってきた。








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『触んな変態』

黒尾「俺変態なの！？」

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