【ハイキュー】生意気なクソガキを預かった【青葉城西】

No.21 意地でも ページ21

「「「合宿の許可が降りない！？」」」



朝から悩んでいた事をぶち撒けた。

すると、あの岩ちゃんでさえも目を見開いて驚いていた。



花巻「え、及川のお母さんって受験に専念しなさい的な人？」

岩泉「んな事ねぇべや。及川の好きな道に勧めって感じだ」

及川「うん。岩ちゃんの言う通り母さんは何かふわふわしてるからね。受験は自分の好きなところを受けろって」

松川「まぁいっつも許可証一番に持ってくんの及川だもんな。今回は俺が貰ったけど」



え、まっつんひどい。

及川さんの最高記録が終わっちゃったじゃん。



松川「何で降りねぇんだよ」

及川「俺が合宿に行っちゃうのが寂しいんだって」

岩泉「ふざけんなよクソ川。殴んぞ」

及川「旅行に行くから！です！！」


ちょっとこの空気をどうにかしようとふざけてみれば、岩ちゃんに殴られそうになった。

ほんとに優しいのか、鬼畜なのか…




花巻「及川は行かないんだろ？どこが困るんだよ」

及川「Aがひとりぼっちになっちゃうから」

花巻「あぁ……確かに小三の子供を一人にはなぁ」


うんうんと頷くマッキーに少し疑問に思った岩ちゃんが

ジュースを飲み、口を開いた。



岩泉「それなら、Aを旅行に連れていけば解決じゃねぇか」

及川「そうそう！本当にね！！」



やっぱり、岩ちゃんとは以心伝心なのかも。

…ごめんなさい。ふざけ過ぎました。その拳を降ろしてください。



松川「あれじゃねぇの？夫婦だけで行きたいとか」

及川「二人で？」

松川「そうそう。それにAちゃんも気を遣うんじゃね？及川だって嫌だろ？目の前で親がイチャイチャしてたら」

及川「死んでも見たくない」

松川「言うねぇ及川」


ケラケラ笑うまっつんをよそ目に、牛乳パンを齧る。

いつも通り、美味しい…！！



岩泉「で、どうすんだよ。合宿は大事だぞ」

及川「意地でも許可取ってくる」

花巻「俺、許可取れずに岩泉に泣き付く。に一票」

及川「なんで許可取れないって言うの。取れるって言ってよ！！」

花巻「いや、予想なんだから真に受けるなよ」



ぷんすか怒っていると、やっと笑い終えたのかまっつんは急に真顔になった。


松川「俺はAちゃんが許可してあげてって言って降りると思う」

及川「あのAが？ないでしょ」

松川「勘だし。当たったらラーメン奢りな」


え、と思ったけど早々当たることじゃないし。

「いいよ」と言って、ジュースを飲んだ。

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