【ヒロアカ】貴方に依存。【文スト】 (ページ10)

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愛が十個ページ10

『 …一応、聞く。何で私？』

「只、連れて行きたかっただけ。良いだろ？森鴎外さん？」

連れて行きたかっただけ、と云ったが多分、私の異能力が気になるンじゃ？
欲あればポートマフィアの情報を貰う気か。

首領は少し考えた後に渋々頷いた。
首領が頷いたと云う事は襲撃に行かなければいけない。

然し条件が一つ、と首領が付け足した。

「 Aちゃんは手を出さない」

「…つまり、着いていくだけ。と？」

そういう事だよ、と死柄木弔に微笑む。
死柄木弔、其処を変われ。

「勿論、私達はまだ"組む"とは決めていない。だから、その見定めだよ。
襲撃の時に、Aちゃんの判断に任せる」

「 …なる程、その条件呑むよ。でも邪魔はしないで欲しい」

判ってるさ、とテレビに映るオール・フォー・ワンを見つめる。
私は何方にせよ着いていくのか。

溜息が出た。

その後は、当日の動きについて聞き、
黙々と時間が過ぎて行った。

「ご足労有難う。

次会ったときは、仲間として会える事を期待しているよ」

「それは、貴方達次第…ですよ」

では、と首領が此処から出て行く。
私も出て行こうとする。が、死柄木弔に止められた。

「なぁ、有島。お前だけでも敵連合に入らない？」

其れは、敵連合への勧誘。
コイツは私が入ると思ったのだろうか。

『入らない。私は一生首領に着いていくと決めた』

すると、あっさり諦めた死柄木弔。
今度はその眼帯はどうした、と聞いて来た。

「任務の時でも失敗したか？」

『そんな訳無いでしょ、此れは私が首領のモノだと云う証。
この目の代わりは首領で、私はあの方からは逃げられない、ね？素敵でしょ？』

そう云って笑えば狂ってるな、と云われた。
狂ってはない、依存しているんだ。

私は、死柄木弔を最後に
本拠地を後にした。