【ヒロアカ】貴方に依存。【文スト】 (ページ5)

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愛が五個ページ5

「此れは」

『私の部下が偽造した書類です。すいません、もっと"躾"しておけばこんな事には… 』

Aちゃんは悪くないよ、と
首領が、問題の有る書類を捲る。

直ぐに偽造を見つけ、私を見る。
あァ、紫の瞳がとっとも綺麗♡

その瞳には、私だけを写してくれれば良いのに…。

Aちゃん？と首をあざとく傾げて此方を見る。
エリスも同じ様にしていて、二人とも可愛い。

すいません、と頭を下げると、
大丈夫かね？と私を心配してくれた。

心配してくれるのはとても嬉しいが、真剣に話を聞く。

「 Aちゃんには裏切り者の処分をしてもらいたいのだけど…良いかな？」

『勿論です。貴方の為なら何でも致します』

有難う、と笑ってくれる首領が大好き。
まだ此処に居たいという想いがとても…とても強いけど、

首領に迷惑を掛けた奴に天罰を与えなくてはいけない。
失礼しました、と首領とエリスに伝えて自分の部屋に戻る。

帰り際に二人に手を振られたのがとても嬉しかった。

　

「お、帰ってきたか。どうだったンだ？まァ予想がつくけどな」

『勿論、処分して来いだってさ』

中也の隣に思いっ切り座る。
嫌そうな目で見てきたが、気にしない。

『はァ最近、首領不足で倒れちゃいそう』

「どンな病気だよ」

だってェ〜と駄々を捏ねる私を他所に、
失礼します、という声が聞こえた。

「有島幹部、書類を持ってきました」

入って来たのは、裏切り者。

『ン、有難うね…ねェちょっと良い？』

「え？あ、はい」

帰ろうとした所をとめ、誘う。
戸惑いながらも、私に着いてきてくれた。

着いたのは人気の無い場所。

『ねェ、単刀直入に聞くね。君さ、

大事な書類…偽造したでしょ？』

すると、彼女はピクリと反応した。
なんのことでしょう？と反論してきたものの、もう遅い。

だって、震えてるもん。足が。
此処は薄暗く、叫んだとしても誰も助けには来てくれない。

『君、足震えてるよ？大丈夫？』

にやにやしながら聞くと、此方を睨む。
上司をよく睨めるもんだ。

『私が怒ってるのは、裏切った事。そして、首領に迷惑を掛けた事。
私云わなかったっけ？裏切り者は許さないって』