【ヒロアカ】貴方に依存。【文スト】 (ページ28)

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愛が二十八個ページ28

「芥川君が？」

『はい』

首領に報告すれば、驚いた顔で私の見つめる。

仕事のさせすぎよ中年、とエリスが毒を首領に吐き、私に抱きついてきた。

「ねぇ、A。リンタロウは放っておいてケエキを食べに行きましょう！」

『ケエキ？ごめんね、此れから芥川君の任務をしないといけないの… 』

「アクタガワの？そんなの他の奴にやらしたらいいわよ！ねぇ、リンタロウ！」

「えっ、うーん……… 」

エリスに云われたからか、悩む首領。

そんな首領に、早くして、中年！と毒を更に吐くエリス。

「エリスちゃん、芥川君の代わりができるのはAちゃんしかいないんだよ」

「チュウヤとコウヨウは？」

「中也君は別の任務、紅葉君は出張だよ」

「むぅ…… 」

エリスは、頬を膨らませて私の腕に自分の腕を絡める。

「あっ、エリスちゃん！ずるいよ！私も組みたい！！」

「うるさい！もうリンタロウなんて知らないわ！！」

「あぁっ、エリスちゃんんん… 」

バタンッと大きな音を響かせてエリスは部屋に引き篭もってしまった。

やれやれ…と困った顔の首領。

「ごめんね、Aちゃん。エリスちゃん最近遊んでくれなくて拗ねちゃってるみたいなんだよ」

『そうなんですか…それはエリスに悪い事しちゃったな… 』

「 ……Aちゃん。任務、一時間で終わらせれるかい？」

『一時間、ですか？』

一時間……そんなの……

『できるに決まってます』

私がそう答えると、待ってましたと云わんばかりの笑みを浮かべる首領。

「それじゃあ、エリスちゃんには一時間後、ケエキを食べに行くと伝えておくね」

『はい。それでは失礼します』

私は直ぐ様首領室から出て、部下を連れ、車に乗り込む。

「あ、あのぅ…有島幹部…？」

『早く出して。目的地は此処』

部下に居場所を教えて、後部座席に座る。

然し、いくら待っても出発する気配が無い。

『早くしろ、エリスが待ってる』

「で、ですが… 」

『裏幹部命令』

そう云えば、慌てて車を出した。

『信号機なんて待たずにさっさと走らせて』

「し、然し… 」

『いいから、エリスが待ってるの』

「は、はい」