【ヒロアカ】貴方に依存。【文スト】 (ページ3)

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愛が三個ページ3

帽子を被った人が私に質問して来た。

「手前がやったのか？これ」

これを指してるのは、周りの息絶えた人達。

私は「素直に答えると思う？」と嗤うと、後ろの人達が銃を出して私に向ける。

「もう一度聞く。此れは手前か？」とまた質問された。

私は、この人達は"敵"だと認識した。
血がついている包丁を出して、相手に向ける。相手も、銃に手を掛けた。
けど、真中にいた大人の人が手を上げた。それを合図に、全員が銃を降ろす。
　

そして、一歩前に出て来て

「部下が済まないねぇ。ところで君はとても優秀みたいだ。ポートマフィアに来ないかね」

と言ってきた。

私は断った。私が求めているのは愛(・)只一つ。
それを伝えると、男の人は「なら、私の処へ来れば"愛"をあげよう」と云って来た。

でも、愛してくれるという保証が何処にも無い。私は証拠が欲しい。何時見ても愛されている事が判る証が。

そう云うと彼は笑った。何故笑っているのか私には判らなかった。けど、
「なら、私からの証を与えよう」と断言した。

何をくれるのだろうか。指輪？ナイフ？服？

男が近づいて来る。手にはメス。何をするのだ。と思った瞬間＿＿＿＿＿＿＿

グサッ

左目に尋常じゃない程の痛みが走った。

私はこれ迄に無いほどの悲鳴を上げ、膝から崩れ落ちた。
手には赤いモノがついている。"血"だ。私の。

「君の左目は私が貰った。これは君が私の物で有る事の証であり、決して手放す事は無い。君の左目の代わりは私。いいね？」

私はか細い声で『はい』と返事をした。すると「良い子だ」と頭を撫でられた。
初めてだった。親にこんな事はやられた事は無いし、第一触られた事が無い。

彼の名前は"森鴎外"。
私はゾクゾクした。証として左目が犠牲になった。
でも、左目のことなんて気にならないほど森さんが気になった。
森さんはポートマフィアの首領だった。主従関係が今日、出来上がった

この日からだ。私が彼に依存していったのは_____。