【ヒロアカ】貴方に依存。【文スト】 (ページ20)

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愛が二十個ページ20

あの後、宇佐美率いる組織を全滅させ、本拠に戻った。
少し休憩しようとしたが、神は残酷で休ませてはくれないらしい。
ポートマフィアの大事な武器庫が何者かに襲われ、構成員十数人が死亡。数人が重症。
緊急事態の為、幹部らは居らず、私が行くことに。

『凄いことになってるね』

予想以上破壊されており、所々に血の跡があった。

『武器の在庫は？盗まれたの？』

「はい。それも大量に」

『ふーん。あの頑丈な扉が壊されるなんて… 』

武器庫は首領が大切にしており、特殊な扉にして、構成員も多めに配置していた。
それが一日で、しかも短時間で粉々になるなんてね。

『中もエグいね』

一歩踏み出しただけで漂う鉄の匂い。

『却説、私は首領に報告に行ってくる。中のモノ全部綺麗にして』

「御意」

私は踵を返し、首領室に向かった。

『首領、有島です』

「入り給え」

『失礼します』

首領は腕を組み、こちらを見つめていた。

『武器庫の扉はボロボロにされており、構成員も十数人が死亡、数人が重症。武器は殆どが盗まれております』

「へぇ…犯人は誰か判ってるのかな？」

『防犯カメラを見てみましたが、途中から破壊されておりまして…特定はできませんでした』

「生き残った構成員は？」

『まだ口を開ける状況では無いみたいです』

「そうかい…少し強化をしないとね」

『また情報が入り次第、報告に参ります』

「そうしてくれると助かるよ」

この二日後、構成員が殺された。
それも大量に。
その為、緊急幹部会議が始まった。

「これは参ったねぇ… 」

「早く解決策を生み出さねば被害が広がるぞ」

「それは判ってるんだけど… 」

姐様がため息をつく。

「どうせ其方のことじゃ。犯人は判っておるのじゃろ？」

『そうなんですか？』

「うん、敵組織だと思うよ」

敵…？

「敵組織とは同盟を組むつもりだったのでは？」

「そのつもりだったんだけど、ここまでされちゃあねェ」

静寂が広がる空間に携帯が鳴った。
それは私ので、すいませんと云って出た。
相手は私の部下で、構成員が目を覚ましたらしい。

「彼が云うには、犯人は

＿＿＿＿＿手を顔につけていたそうです」