【ヒロアカ】貴方に依存。【文スト】 (ページ11)

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愛が十一個ページ11

「久し振りだな」

『 ……あァ』

裏切り者の処罰や、敵対している組織の壊滅。
この日まで様々な任務を成し遂げ、遂に当日。

私は、本拠地(アジト)に部下を連れて向かった。
本拠地には既に準備が出来ており、敵が多数居た。

『此れをゴミが人の様だ、と云うのかな』

「それを言うには、人がゴミの様だ、では？」

どっちも同じじゃない。
私は、疲れてるの。頭が可笑しくなってるだけ。

「有島幹部は疲れてるんだ。あまり話掛けないで貰いたい」

流石私の部下。
判ってる。

「おいおい、倒れんなよ。俺達は助けないからな」

『貴様達の手助けなんて要らない』

　

死柄木弔は嫌いだ、食えないタイプで。

と云うか、私がこんなにも疲れているのは彼奴のせいだ。
首領補佐である私が居るのにも関わらず、秘書を寄越した首領。
あの糞は首領から全く離れず、私が触れた瞬間に手を叩いて来た。

何様なんだ。こっちは裏幹部だぞ？

『余程、あの秘書(クソ)は死にたいようで』

「クソ？」

「首領に秘書が出来たのです。ですが、その秘書が有島幹部から首領を遠ざけているようで」

「ははっ、有島。首領にも見捨てられたんじゃねえの？」

『はァ？首領が私を捨てるわけ無いじゃない。捨てるならあの糞の方。
裏幹部である私に喧嘩を売るなんて…良いよ、地獄に堕としてあげる』

後からの話、部下に拠れば
本拠地の空気は凍り尽くしていたようで。

　

「さてと、そろそろ行くか。有島、ムカつくのは分かったからその殺気消せ」

『あァ、ごめん。それより早く行こ、さっさと終わらせて
さっさと帰って、首領に会いたい』

「誰のせいで遅くなったと思ってんだ。はぁ…黒霧」

「はい」

黒霧の言葉と同時に、何処かの建物に着く。
便利な個性ね、と思いながらも死柄木弔の隣を歩く。
この前の脳無も今日は使うらしい。

「 13号にイレイザー・ヘッドですか…
先日頂いた教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここにいるはずなのですが… 」

「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」

雄英の先生だろうか。
ゴーグルをして、此方を警戒している。
だが、お目当ての平和の象徴が居なく機嫌がとても悪い死柄木弔。