お隣にどーぞ！ gk ページ20
▫️同僚ライバー(一人称視点)
お隣にどーぞ！と車の助手席側のドア開けてくれたガクくんに問いかけた。
｢あれ？剣持くんは？｣
｢刀也さんはもう少しかかるからいいよって断られちゃいました｣
公式配信が終わり、帰ろうとしてたところにガクくんが送りましょうかと誘ってくれたのだ。
向かう方向が違うから申し訳ないと言ったものの、運転好きだし刀也さんも送るなら誤差っすよと言ってくれたのでお願いすることにした。
しかし、ガクくんの話によると剣持くんはまだ運営と話があるらしく先に帰っててと言われたそうだ。
｢じゃあ、お邪魔します｣
｢はい、どうぞ｣
勧められた助手席に座る。その席はいつも剣持くんかたまに他の男性ライバーが座ってて、私は乗せてもらうときには後部座席に座っていた。
私が座ったのを確認してガクくんが扉をしてめくれた。そこからぐるりと見回す。いつもと違う景色に心が浮き立ってきた。
運転席のドアが開く音でそちらを見て、ガクくんが座るのをまじまじと見る。思ったより近い…。
｢ん？どうしました？｣
｢…ガクくんの隣って初めてだなぁって。
ちょっぴり緊張しちゃうかも｣
助手席に座るのも2人きりなのも初めてだ。言葉にするとより心拍数があがったのを感じる。
「じゃあ、家に送る前に少しドライブして慣れません？」
「え？」
目が合った。
彼の真面目な表情を見て言葉に迷っていると、ガクくんはふにゃりと照れた表情になった。
｢……ほんとはAちゃんとお話ししてたいんすけど……だめ？｣
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｢んで、この前帰りAさんと2人だけだったみたいですけど、どうでした？｣
｢んーと、ラーメン食べました！美味しかったんすよぉ！｣
｢…そっかぁ｣
もだもだする2人を背中押したつもりだった剣持さん。
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作者名：Nk | 作成日時：2024年1月21日 22時
