年上の幼馴染 gk ページ30
▫️伏見さんが年上幼馴染(一人称視点)
バイトが終わった帰り道。
コンビニに寄ろうかなと、近づくコンビニの明かりをぼんやりと見ながら歩いていたら頭を小突かれた。
｢A、こんな遅い時間出歩いて悪い子になったねぇ｣
｢ガクおにいちゃん！びっくりした！｣
小突いた犯人は、お隣にある家に住んでた幼馴染のガクおにいちゃんだった。今は近くで1人暮ししてるみたいで数ヶ月ぶりに見た気がする。
｢てか、もう私高校生だよ。バイト始めたから遅くなるって｣
少し年の差があるからっていつまでも子供扱いするんだから。
ただ、おにいちゃんはその言い訳で許してくれるほど甘くなかった。スマホで時計を確認していた。ギリギリで補導されない時間とは言え夜遅い。
｢にしては遅くないか？｣
｢うっ、バイト先で話してたから遅くなっちゃって……｣
｢女の子の一人歩きは危ないぜ。
送ってくから一緒に帰ろうな｣
｢お願いします……｣
前からちょっぴり過保護なおにいちゃんだから、そう言うことはわかってた。送ってもらうの申し訳ないからってここで大丈夫って言うと過保護が増す。すでに実体験あります。
｢あ、でもコンビニ寄っていいか？｣
｢うん。私も寄りたかったから｣
コンビニに入って悩んだ末にペットボトルを手に取る。他に買う物ないので会計に向かおうとすると、すぐ後ろにあったお菓子コーナーを見ていたおにいちゃんが話しかけてきた。
｢ほら、カゴに入れて｣
｢え！？｣
｢買ったげる。バイト頑張ってるみたいだからご褒美な｣
お言葉に甘えて彼の持つカゴにペットボトルを入れる。
待っててと言われたので、頷いてコンビニの入口へ向かう。おにいちゃんもお菓子を適当にカゴに入れると会計へと向かっていった。入口の外で待っていると、すぐにでてきた彼が袋からペットボトルを取り出した。
｢ありがとう。ガクおにいちゃん｣
｢はいはい。おにいちゃんだからな｣
髪をわしゃわしゃと撫で回された。
また子供扱いして！
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お兄ちゃん、を言うの躊躇っていましたが全然お兄ちゃんでいける歳だと思います。
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作者名：Nk | 作成日時：2023年4月30日 0時
