兄との恋に落ちる

土曜日 ページ23

休みの日に付けているスマホのアラームが鳴った

画面を見れば【9:00】の文字

「もうそんな時間かぁ……」

昨日は帰りにシルクとぺけに会って…

シルクの家で飲んで…

夜中にお兄さんが来て…

お兄さんとタクシーで帰って……


…………


そこから記憶が無い


タクシー探してる時、手を繋いだ記憶がある

顔に熱が集まっているのがわかる。

自分の手をみてあの時の記憶を思い出す

「転ぶなよって言いながら…手を繋いでくれてた……」

タクシーが見つかるとすぐ寝てしまった記憶しかない


……ぐうぅ、覚えておけよ…私……




やっぱりお兄さんが好きなのか



でもまだ2回しか会ったことないし



そんな好きだなんて


しかも友人のお兄さん


小さい子かよ…

お兄さんに憧れを持つような年齢ではない

けど、やっぱり余裕があるお兄さんには憧れるものだ

すごい優しいし

笑顔可愛いし


そんな葛藤をしながら洗面台へ




洗面台で鏡を見ると

化粧そのままで寝てしまったようだ


急いで化粧落としで落とし、ついでに歯も磨く

髪を結いてコーヒーを飲もうとキッチンに向かう


お湯を沸かし、コップにコーヒーの粉を用意して

お湯が沸いたのを見てコップに注いでテレビのある机のところへ



クッションに座ってひとくち飲むと

テーブルの上の紙切れに気がついた


「なにこれ」



『悪い、勝手に上がった。また今度な
よかったらこっちにも連絡よろしく 慶 』





そこには、お兄さんからのメッセージと

お兄さんのlineのID、電話番号が書かれていた



「うそでしょ」


紙をみて驚きを隠せない私は
そこから15分くらい固まってしまった



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思わせぶりじゃないけど
だけど、少しそういうことしてほしい #知らんがな

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