君と紅い果実‐登坂広臣‐

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．







広臣｢いやぁ．．．

特に決めて無い(笑｣






｢えｯ．．．｣



臣くんって思ってるより天然？ なのか？







広臣｢まーLINEも交換したし、２人で考えよっ｣






なんだこの可愛い笑顔は．．．(笑






｢うん、そだね。考えよ｣






それから帰り道の間、

出逢ったばかりだとは思えない位に話せて、







臣くんの印象は最初の好感へと変わっていた。







それに少ーしだけ、天然が入ってる所も分かった(笑







．








話が盛り上がっているうちに、






私の家がもう目前に迫っていて、






｢臣くん、送ってくれてありがと、

じゃ。｣





広臣｢ん、また連絡するわ。


じゃあな、｣





手を降る臣くんの後ろ姿を見送って、




｢寒っ｣


てことで家に入った。

一歩入っただけで暖かい空気に包まれて、






．





臣くんって、本当にさっき逢ったばっかりなのか？なんて疑問も浮かんだ(笑







でも、私達の関係は“友達”みたいな簡単なものじゃない。







隆二達を別れさせる為に組んだ

“秘密”の関係。







私も臣くんも、







お互いに






自分の“楽園”を創る為に＿＿＿＿＿＿





そう、刹那でもいい。



たった一瞬でも、


隆二の隣に好きな人として有りたい。






きっと臣くんも、そう思ってるんだろう。






．







私達は、お互いに幸福に溢れた


“セツナの楽園”


を築く為に契りを交わした。

ただ、それだけだ。






もう、とっくの昔に私は汚れたんだ。






いっそ、もっと汚れてしまえばいい。




皆を巻き込んででも。

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