第四話「レッツOKAIMONO」 ページ4
「多分これか?」
只今、俺は少女の家から徒歩で数分の所にある文房具店にいる。目的は接着剤と頼まれた鉛筆を買うことだ。
ちなみに、これはあんま関係無いが、自動ドアが俺に反応して開いたのに少しビビったのと、ここに来る道中、ヤベェオーラを出してる黒猫とそれにさわろうとしている女子組を見かけ、あいつら大丈夫なのか?とマジで心配になった。
呪術とかそっち系に関してはからっきし無縁な俺だが、あの猫は絶対呪いか何かで出来てる。そう断言出来るほどにヤバイ猫だった。
さて、そんな話をしている間に商品は無事見つけた。あとは買うだけ。
この時点で俺が店の商品を手に取ることが出来るのに関しては気にしてはいけない。
俺は鉛筆を手に取り、それと窓ガラスの修復のために必要な接着剤を握りしめ、レジの方へと向かうのだが...
「あ、そういや俺怪異だから他の奴らに見えないんだった」
問題が発生した、それもかなり深刻な。俺はポルターガイスト。つまり怪異なので、他の人間からは見えないのだ。
つまり、この商品を買うためにはレジを通さずそのまま持ち出す事しか方法がない。ってか始めに気づけよ。
まあ、このまま持ち出しても別に罪にはとわれない。怪異に法が通用するハズもないけどな。
しかし、このまま持ち出すのは俺の心が痛む。だがそれをしないとどうにもならない。どうしたものかと頭を悩ませていると、もうひとつ問題が発生した。
「俺、金持ってないじゃん」
そう、俺は今無一文なのだ。
しゃーない、こうなりゃ覚悟決めてやるしかないな。
「ふう、なんとか終わった」
文房具店での一件があってから一時間。俺はやっと窓の修復作業が終わった。しっかり付けられていて、どこが割れていたのかわからなくなる程だ。初めてやったが、我ながらにいい出来だ。
あのあと、俺は店の店員に何度も謝りながら物を外に持ち出したのだ。そして、俺は絶対に店には行かないと心の中で誓った。
作業が終わり、背伸びをしていると俺がこうなった原因を作った少女がこちらにやって来た。
「おお...すごいね。どこが割れてたのかわかんないよ」
「だろ?我ながら良い出来だと思うんだよな」
「それじゃあ、ケーキの事は許してあげるよ」
「おお。サンキュな」
俺が礼を言うと同時に、少女の母親らしき人物の声が聞こえ、少女はその人物の所に行くのだった。
それと、さっきから黒猫がこちらをじっと見ているのには触れないでおこう。
第五話「我輩は怪異である」→←第三話「『何でもする』には限度がある」
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HAGAKURE(プロフ) - アンバさん» シリアスが書けないので、ギャグに走った結果がこれです。文はアレですが、面白いと感じた時は笑っていただけると僕が泣いて喜びます! (2021年5月4日 2時) (レス) id: 7caecb2012 (このIDを非表示/違反報告)
アンバ(プロフ) - ギャグ感がおもろいんですけどどうすれば宜しいでしょうか?? (2021年5月3日 23時) (レス) id: 04b4947088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAGAKURE x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/abcdEFG1/
作成日時:2021年4月30日 17時