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大貴side





翌朝、7時





涼「何本当に風邪ひいてんだよ…」

大「一緒に寝たのに、…けほっ、けほっ…」

涼「バカ、寝てろ。今日仕事は」

大「昼から…。行けるから、てか行くし…」

涼「ダメ」




本当に風邪引くのがオチだった。朝目を覚ませば凄まじい寒気と咳と頭痛に襲われ

熱を測ると37,6というなんとも微妙な数値。山田はやけに心配するし、仕事行けるのに…




大「はぁ、…大丈夫だから…。けほっ、…」

涼「仕事より自分の体大切にしろよ」

大「…いいんだって、俺は…。明日は休みだし…」


涼「……倒れたらどうするんだよ…」




どこか山田の声が震えてて、顔を見ると涙を浮かばせていた

そんなはずじゃなかった…。泣かせるつもりなんてない…




大「…泣くなって、…けほっ、…けほけほっ…」

涼「…怖いんだよ…大ちゃんに何かあったらっ…!」

大「っ、…。ごめん、…」

涼「…俺だって大ちゃんのこと大切に想ってるっ…。大人しく寝ててよ…」




山田の気持ちはきっと、俺が山田を心配する気持ちと同じ

確かに俺が山田の立場ならああなる、か…




大「ん、そうする…。けほ、…マネに電話してくるな…?」

涼「…ん」




幸い別の日に回せる仕事だったし、今日は大人しくしておこう

それに山田の看病を受けれるし悪くない




大「山田、マスクしてろ…。けほ、…移るぞ…?」

涼「…無いから良い…」

大「どーした…俺安静にしてるよ…?」




声は暗いし、床に座って寝てる俺に抱きつくし。そんな山田の頭を優しく撫でる




涼「…寂しい…。元気無い大ちゃん…」

大「俺割と元気だけど…けほけほっ、…」

涼「全然説得力ない…。早く治せばか…」




うるうるな目で言われたら可愛くて熱が上がりそう

そして妊婦さんにも関わらず感染を無視してベッドに入れさせた

大して身長は変わらないのに何故か抱きしめやすい




涼「…熱い」

大「俺寒い。てか移ったらごめんな、看病する」

涼「…出来んのかよ」

大「なめすぎだろ。出来るから」




モゾモゾと俺に抱きついてくる。セットしてない髪がまた良い

4→←2



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のん(プロフ) - この小説めっちゃ好きです!続きも楽しみにしてます! (2018年10月26日 22時) (レス) id: aafacab0de (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 完結おめでとうございます! (2018年10月24日 16時) (レス) id: 31e5093717 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - このお話大好きでした!受験頑張って下さいー! (2018年10月24日 16時) (レス) id: 31e5093717 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!いつも更新楽しみにしていました!これから受験勉強など大変ですが、頑張ってください!受験が終わったらまた新しいおはなし楽しみにしています(^-^) (2018年10月23日 23時) (レス) id: 669b41d1fe (このIDを非表示/違反報告)
いわし - 完結おめでとうございます!ほぼ毎日更新されていて、お話も面白くていつも楽しみにしていました!終わってしまうのは寂しいですが、今までありがとうございました! (2018年10月22日 7時) (レス) id: c8e3c56bb1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろうさぎ | 作成日時:2018年9月16日 23時

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