声優さんたちとの日常

第38話 ページ41

離してもらった時には、顔が赤く、 パッ と直ぐに達央さんから離れる。

「おいおい、顔真っ赤だぞ？」

「だ、誰のせいだと思って…！」

というと達央さんではなく、違う誰かにお腹に手を回され、抱きつかれた。

「あ、あの…？」

「…もう少し、静かにして？ 朝からちょっと、うるさいかも…」

「う、うん、わかりました。」

(耳元で、掠れた声で言われると…私、キュン死にするよ！？)

と抱きつかれている、界人くんに心の中でツッコミを入れる。

" じゃあ、次から気をつけて…。"

そういって、リビングの方へ行ってしまった。

" アイツ、朝弱いのか？"

" さ、さあ？"

と達央さんとの会話を一旦終わらせ、ベッドで寝ている寺島さんと江口さんを起こす。

「お二人とも、起きてください！」

" ん…Aちゃん？…おはよう。"

寺島さんは、起きてくれたものの、江口さんは全く反応しない。

(少し、悪戯しようかな？)

横向きで寝ている江口さんに、後ろから抱きつく。

" 江口さん…朝、ですよ。"

と声優の力を発揮して、色っぽさを出して耳元で言ってみる。

" ククッ……起きたときの江口くん、どんな反応するんだろう？"

起きた後の事を想像したのか、笑いを堪えている寺島さん。

" ははっ…確かに、気になる。"

とベッドの傍で様子を見ていた達央さんも呟いている。

「ん……ん？」

「ふふっ…おはようございます。」

「えっ…あ、Aちゃん？」

「そうです。おはようございます。」

「う、うん。おはよう…///」

" ククッ…江口くん、顔赤い…"

" お前っ…顔赤いっ…ククッ "

" ちょっ、二人とも何で笑ってるんですかっ！？"

" ふふっ、確かに赤いですね。"

" Aちゃんまで！"

と楽しい会話をして、リビングに4人で向かった。

第39話→←第37話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す