声優さんたちとの日常

第35話 ページ38

「んっ…んー……」

身動きを取ろうとすると、身動きが取れない。

目を開けると、誰かの体。

目線を少し上げると、逢坂さんの顔。

(え？…何で、逢坂さんが目の前に…)

…？じゃあ、後ろにいるのは…

と逢坂さんの腕を退かし、後ろを確認する。

(し、島崎さん！？)

と声を出さないように、心で叫ぶ。

すると、後ろに引き寄せられる。

「わっ…！」

「しーっ…皆起きちゃうよ？」

「お、逢坂さん…」

" 花江さんは？"

と聞くと。

" ソファーで寝てる。"

ソファーの方向を指で差しながら、言う逢坂さん。

「んー…6時か…もう少し寝よう…」

" おやすみ "

そういった、数秒後に寝息が聞こえてくる。

(え…いやいや、え？何でこのまま何ですか！？)

腕は、お腹に回され、ガッチリと固定されている。

" はぁー "

とため息を付き、そのまま目を瞑ろうとすると。

島崎さんが目を覚ます。

「おはようございます。」

「ん？…おはよ、Aちゃん。」

" それと…どうしたの？その格好…"


そう言われては、答えるしかないので島崎さんに事情を説明することになった。





「そっか、そのままで大丈夫？」

「はい、何とか…」

「でも、やっぱり、暑苦しくない？」

「だ、大丈夫です。」

とは言ってみるものの、外は少し肌寒くなってきたが、さすがにこうも密着していれば、暑い。

" その顔は…暑いんだね。"

そう言われ、

" うっ…"

と言い返せなくなる。

" やっぱり…"

そういわれ、" はい " としか答えようがなかった。

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