声優さんたちとの日常

第29話 ページ32

あの事件から数日が立った頃。

「うわぁー、今日、雨か…」

朝から、雷の音で目が覚め、カーテンを開けると雨がザーザーと音を立てながら降っていた。

「良かったー…今日オフで。」

そう呟く。そういえば、最近ニコ生とか見てないなー…

とか思いながらパソコンを探す。

ピロリンとメールが届いたのを、音が教えてくれる。

(？)

「え、ニコ生！？…明後日？」

【寺島さん、島崎さん、江口さんも出ます。】

と書いてあり、え？何故！？そういう気持ちを隠せずにいる。

「明後日！？急だなぁ…」

ゴロゴロゴロ

近くで、雷が落ちるのが見えて、耳を塞ぐと、部屋が揺れるくらいの音がする。

「…雷は怖くないけど、停電だけは…」

取り合えず電気が消えては嫌なので、ベッドへ向かい、スマホを手に持つ。

と色々していると電気が消えた。

「マジか…ああー……何か出そう…。」

と言いながら、枕を抱き締める。

" やだやだ、真っ暗で何も見えない "

そう言っていると、ピンポーンと音が鳴る。

「…は、はーい！どちら様で？」

" 信長です！"

私が尋ねるとそう返ってきた。

「入ってどうぞ。」

「お邪魔しまーす。うわ、真っ暗。」

" Aちゃーん、何処にいる？"

" ベッドの上です！"

そういうと、島崎さんが近付いて来るのがわかる。

" わわっ…"

何かにつまづいたのか、私の方に向かって倒れてくる。

そのまま、柔らかいベッドの上に体が沈む。

「え？あっ//…Aちゃん？大丈夫？ドコか打ったりしてない？」

「だ、大丈夫です。」

(島崎さんの息が…首に…)

そう思っていると、抱き締められる。

「し、島崎さん…」

「ごめん、もう少しだけ…こうさせてくれない？」

そういわれ、少しだけ…抱き締められることにした。

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