胸元 ページ10
初めてクラスに入ってみた。いちごみるくを飲みながら、足で扉を開けて入る。自分の席が見つからない。私は自分の席を探し教室をウロウロするが、クラスの人はビクッと肩を震わせて私から顔を逸らしたり、逃げてコソコソと喋ってる。
…私が可愛いからね！！！！
いつもそうだった。だから、センラと居ると調子が狂うのだ。全然好きとかそういう概念はない。
｢…ぁ、あった｣
窓側の席だった。私はどかっと座っていちごみるくを堪能する。日差しも程よく暖かくてとろんと眠くなる。たまには、クラスも楽だな。つかめっちゃ楽。あんなクソナルシが居なくて、誰にも怒られない。
｢＿＿＿い、おい！｣
｢…んー、なにぃ？｣
寝ちゃったみたい。私は目を擦って顔を上げると怖そうな顔面のセンセーが私の前に突っ立っていた。
｢授業で寝るなんて、言語道断だろう｣
｢ほうほう、大変だねぇ｣
｢なんだその服装は！！ふしだらだ！！｣
｢へぇ、良かったじゃん〜｣
｢こら！！待て！！｣
｢失礼しましたぁ、ハゲせんせー｣
先生が叫ぶのを適当に相づちうちながら、机に置かれていた紙にペンを滑らせた。そしてそのまま立ち上がり、煽って退散した。…いや、禿げてるもん。
＿＿＿＿先生は哀れと言わんばかりに溜息をつき、彼女の机に目をやった。…どうせ、さっき配った紙も何もやってないんだろう、と。だがそこには、抜き打ち単語テストが全て埋められていた紙があった。
｢……今の一瞬でやったのか｣
先生は赤ペンを取り出し、必死で単語を左から右へ読んでいく。シュッ、シュッと音がして、しばらくすると先生は顔を離した。
｢……全問正解｣
＊
｢……で？？なに？？なんの用？？｣
｢うわセンラなんで女の子に喧嘩腰なんすか｣
放課後、生徒会室の前でしゃがみ込んでいると、もちろん奴は来た。ダンボールを抱えてめちゃくちゃ嫌そうな顔して。…あれ、もう1人紫髪の人がいる。
｢…1時間目終わりぐらいからずっと居た。入れて｣
｢は？ここは清楚な人しか入られへんのやぞ？！入らせません！｣
｢早く鍵開けて中に入れて｣
｢むーり！！入んな！！！｣
生徒会室の前で私とセンラはまた喧嘩する訳で、初めてその光景を目にした紫髪の人は、見つめたまま一言落とした。
｢……生足、美女…！！｣
＊
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ゆきか - 初コメ失礼します！すごく好みの作品で楽しく見させていただいています！続き待ってます！ (2019年9月19日 17時) (
レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2019年7月28日 2時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - めい*cerw*さん» おっ、こたぬきなんですか！まーしぃが堂々とした年中お年頃な変態なら、センラさんは隠れ変t((← (2019年3月23日 21時) (レス) id: c3db11d6ec (このIDを非表示/違反報告)
めい*cerw* - 楓さん>>こちらこそありがとうございます！センラー！いいですね〜！ もしかしたら時々下ネタ言うセンラさんもまーしぃーと同じお年ごr(((すみません！！！！！！！！(こたぬき)← (2019年3月23日 21時) (レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - めい*cerw*さん» おぉ、いきなりだったのに返信していただきありがとうございます。変態なのも含めてまーしぃですからねー。(センラー)←まーしぃは年中お年頃なんですよ、きっと。 (2019年3月20日 22時) (レス) id: c3db11d6ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月31日 14時
