靴下 ページ14
｢…なんか、こいつ眩しない？｣
｢は？？？｣
俺は目を細めて彼女を指さし、うらたんに声をかけた。うらたんは無言で俺の隣に立っていて、緑の瞳をすらりと細めて、黒髪の彼女を見つめる。彼女はイラついた様子で仁王立ちで立っている。
｢なんかセンラより輝いてない？どっかおかしいねん…普通の女の子と…｣
｢…靴下だろ、見ろよ蛍光黄色だぞ。｣
｢うっっわ！！せっこ！！｣
うらたんにそう言われてもう一度頭から足の先まで見てみるとやはり目立つのは靴下やった。くるぶしの上までの靴下を履いて生足を出す彼女の足は、すらりと長く、真っ白だった。
彼女って言うんは＿＿Aの事。コイツやとかアイツやとかガキやとか言っとるけど、名前はA。俺がギャーギャー言ってAの足元を指さすといちごみるくをちゅーと吸ってどかっとパイプ椅子に座った。
可愛顔しとんのに、勿体ないクソガキやわほんま。
｢いや何が悪いんだよ｣
｢正式な靴下学校で買ったやろ？！それ履かなかあかんのです！｣
｢明日から履いてくるね〜｣
｢じゃあ今日は裸足で帰ってください｣
｢野生動物じゃねぇわ｣
ツッコミもナイスな女の子。反抗的やし、後輩と思えん態度やけど、実はツンデレなんか俺の事好きなんか知らんけど、何かと言うこと渋々聞いてくれるんや。そこがええ所。…って、何語ってんだ自分！
｢…ハイハイ、脱げばいーんでしょ、ぬーげーば。｣
そう言って片足をすらっと上げ、靴下をふくらはぎから指を滑らせて脱いだ。…流石に俺の心臓がばくっと高鳴った。何がおもろいんか知らんけど、片足脱ぐと俺の方をちらりと見てクスッと肩を頬に寄せて笑った。…くっっそ！！！
俺の何かがプツンと切れてしまいそうで、それが何かはよくわからんけど、切れたら何もかも崩れてまいそうで、俺は彼女から目を逸らした。そして震える手で予算案のプリントに目を通す。
｢…センラの理性やばいからその脱ぎ方やめな、クソガキ。｣
その様子をポッケに手を突っ込んだまま見つめていたうらたんが、ちょいとAに声をかけたのだ。なんとも思ってない顔で。
｢は？？？おいチビてめぇちょっと来いや｣
｢……あ"？｣
チビは地雷やねんコイツの！！…俺は顔を真っ青にして彼女の方を振り向いた。
だがしかし！！うらたんの睨む圧が強すぎてあいつの方がビビってるのだ。彼女は座ったまま、片足脱ぐのもやめて、ピタッと止まってしまっている。
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ゆきか - 初コメ失礼します！すごく好みの作品で楽しく見させていただいています！続き待ってます！ (2019年9月19日 17時) (
レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2019年7月28日 2時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - めい*cerw*さん» おっ、こたぬきなんですか！まーしぃが堂々とした年中お年頃な変態なら、センラさんは隠れ変t((← (2019年3月23日 21時) (レス) id: c3db11d6ec (このIDを非表示/違反報告)
めい*cerw* - 楓さん>>こちらこそありがとうございます！センラー！いいですね〜！ もしかしたら時々下ネタ言うセンラさんもまーしぃーと同じお年ごr(((すみません！！！！！！！！(こたぬき)← (2019年3月23日 21時) (レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - めい*cerw*さん» おぉ、いきなりだったのに返信していただきありがとうございます。変態なのも含めてまーしぃですからねー。(センラー)←まーしぃは年中お年頃なんですよ、きっと。 (2019年3月20日 22時) (レス) id: c3db11d6ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月31日 14時
