＊ ページ19
｢……ｯ！｣
｢えっへへ、かっわいい｣
｢…さいてい｣
突然いつも通りまたニコッと笑うから、気が気でない。そして坂田は最後の100をしめくくる。
｢…俺の惚れた人って所｣
私は『…嘘つけ』と漏らしたが坂田はにこりと笑って言い返す。そして私の手を握った。私は一瞬握り返しそうになるが、パンと跳ね除け、長めのお題が終わったほっとしたため息が漏れる。
｢じゃあホントってところ、見せたろか？｣
｢嫌な予感がするからいいです。｣
｢ちぇっ｣
そして、沈黙が流れた。そろそろ、部屋を出たい。ポツリとそう思った。彼は何か知っているのか、鍵が空いていたが私は坂田に話しかけてみた。
｢…ここから出る方法、知ってる？｣
｢………ぇ？｣
｢坂田も誘 拐されてるんでしょ。この部屋に。｣
｢…｣
｢出ようよ、一緒に｣
無表情で私をじっと見つめた。なぜだか怖くて背中に冷や汗が伝う。坂田は口を開く。
｢…そうやな、はよ出たいね｣
何故か清々しいぐらいの笑顔で、いつもと違う、そう覚った。私は少し彼から離れようとする。するとぱっと手首を掴まれる。
｢…俺と一緒に逃げるんやで？やから、絶対、絶対一人で逃げんといてな。…うらさんでも、まふでも、そらるさんでもなく、…俺やで｣
｢わ、分かった……は、はなして、痛い｣
｢…あ…ごめん｣
骨が軋む音でもするのではないかと思うほど手首を握られ、さすがに彼に離してと懇願すると彼は何か血迷った顔をしてぱっと手を離した。
私は逃げるように部屋を後にした。
残った真っ白い部屋に一人。ポツリと独り言を落とした。彼は、何か不安そうだった。
｢……勝手に出られたら、あかん｣
＊
A、どうにかして逃げようと考え始めてる。そんなんあかん。次逃げられたら、もう後がない
｢…え？センラさん達がいたの？｣
｢おう…しかもAと初対面なのにキスまでしやがって…｣
｢なんでこの部屋におらんの？｣
｢知らねぇよ。別なんじゃねぇの｣
うらさんは不機嫌みたいでぶっきらぼうにそう言った。まーしぃとセンラ、ここに来とるんやね。やけど、なんか引っかかる。うーん。
俺の勘かなぁ。気の所為なのかな？
｢…志麻くんとセンラくん、�爛好織奪姚畭Δ世辰燭蠅垢襦�｣
そらるさんが、ポツリと零した。
どちらかが泣かないと出られない部屋→←互いの好きな所を言わないと出れない部屋
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しらす - は？猫耳さかたんとか天使かよ (2019年4月23日 13時) (
レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - Blackgirlさん» コメントありがとうございます。続編もご期待に添えるよう頑張らせていただきます (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 歩さん» コメントありがとうございます。続編もよろしくお願いします…！ (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
Blackgirl(プロフ) - みんな一途で可愛い。続編期待してるで。 (2019年2月22日 23時) (レス) id: 61c7222caa (このIDを非表示/違反報告)
歩 - ついに続編ですか！！おめでとうございます！黒幕も出てきた(？)事だし、これからの展開が更に楽しみです！続編もふぁいとですっ！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 13020661c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月21日 16時
