＊ ページ23
｢じゃあちゃんとAちゃんが楽しめるようにしたるわ｣
｢一言もお願いしてません｣
そう言うとえぇー？なんて悪戯に笑う。コロコロと口内で飴玉を転がす志麻さんの姿は本当に色っぽかった。なんで飴玉舐めてるだけでそんな色っぽいんだ、なんて言えるはずなくなるべく見ないように目を離した。
｢…気ぃ抜きすぎ。｣
その瞬間後頭部を掴まれた。しまった！と思った時には彼と口付けを交わしていた。口を塞いだまま黙っていると彼はうまい具合に舌で私の唇を舐めた。そして、残念なことに酸素が足りなくなりとっさの判断で、は、と息を吸う。勿論そのタイミングを逃さず、素早く角度を変えて舌をねじ込んだ。
聞きたくない水音がする。口の中が甘ったるい。紫のぶどうの香りがふわりとする。甘い。クラクラするぐらい、甘い。
そのまま飴玉を私の口に移してくれたらいいのに意地悪な人だ。舌を絡めて遊んでいる。彼の肩を強く押したつもりだったが志麻さんにしては小鳥が肩に止まった？ってレベルなのだろう。
(…この人に、溺れさせられる)
志麻さんはもう一押しとでも言うようにぐっと唇を押し付ける。
｢…っん、…ふ、｣
そこでやっところっと小さくなった飴玉が私の口内に入った。私はその瞬間慌てて身を引いた。床に倒れ込み這いつくばって彼から逃れた。
志麻さんは追いかけることはせず、満足そうに手の甲で口元を隠した。…王様だ。絶対王政の王様だ。
｢はい。おしまーい。｣
｢……ば、かなんで、すか｣
｢気持ちよかったやろ？｣
余裕そうな表情で大人っぽく笑う。否定ができなくて私は悔しくて飴玉を噛み砕いた。
｢…しんどかったです｣
｢まぁね、俺のキスは大人だから。｣
｢否定はしませんがドヤ顔やめて頂けませんか｣
｢否定せぇへんのかぁ〜…可愛いコ。｣
私は扉に向かった。勿論ドアノブは回り、扉は開いた。振り返ると志麻さんが手を振っていた。
｢…はよ逃げて俺らの方においでな。待っちょるよ｣
彼のせいで溶けた脳に、その言葉は対応してくれなかった。
＊＊＊
キスのシーンになると突然の長文。
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ハイヒール･フィアンセ 【あほの坂田 うらたぬき】
掛け持ち頑張りますんで是非覗いてください(笑)
太ももを撫でないと出られない部屋→←飴玉口移ししないと出られない部屋
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しらす - は？猫耳さかたんとか天使かよ (2019年4月23日 13時) (
レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - Blackgirlさん» コメントありがとうございます。続編もご期待に添えるよう頑張らせていただきます (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 歩さん» コメントありがとうございます。続編もよろしくお願いします…！ (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
Blackgirl(プロフ) - みんな一途で可愛い。続編期待してるで。 (2019年2月22日 23時) (レス) id: 61c7222caa (このIDを非表示/違反報告)
歩 - ついに続編ですか！！おめでとうございます！黒幕も出てきた(？)事だし、これからの展開が更に楽しみです！続編もふぁいとですっ！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 13020661c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月21日 16時
