僕の部屋 ページ14
湯船に使ってふと天井を見上げた。普通にお湯も出るしシャワーもシャンプーも完備。不自由はないが真っ白で気が狂ってしまいそう。
｢……｣
抱きついてくれた。
彼女が、俺に助けを求めて、抱きしめてくれた。不安を目に溜めて俺に助けを求めて震えていた。何か、背得感的なものが背中を這った。
やばい、
(……この部屋、借りて正解だったのか。)
最初は俺は反対派だった。
もちろん理由は彼女が怯えるだろう。怖いだろう。そんな単純な理由だった。結局最後まで反対派だった坂田がまふまふ達に移ってしまった事や、コスト削減のため、あと、
純粋に気になっていたから、参戦することにした。
この部屋の事は世の表には出ていない。正義から見たらこれは『悪の組織』でしかないのだろう。だけど犯 罪ではない…らしい。
アトラクションホテル、と言われる名称でWebでしか予約が出来ない。それに高校生にしては少し高い値段。
俺達は親に部活の合宿とか適当にはぐらかして家を出た。1週間だから何も無いだろう。細かく内容まで説明してくれていなかったから不安だったし怪しかった。
何かあればAを連れて逃げるつもりでもいた。
そこまで反対してたつもりなのに、俺の想像をはるかに上回る彼女の対応に頬が緩む。
普通に捕まえるだけでも不安そうな顔して助けを求めるのに、それに加えてお題という好都合なものが詰まっている。反対派だった俺はもう跡形も無くなっていた。
相当俺たちの愛は重い。特にまふや坂田は無自覚に重い。狂ってるのは分かってる。
閉じ込めたのは俺達なのに、そんな事も知らない彼女は俺たちに泣きついてくれる。それを嬉しくてたまらないと思ってしまう俺たちは狂ってる。
だけど、それでも
(……偽物のヒーロー。)
Aを、愛していたい。
逃げないで、振り向いて、いろんな表情見せて
いつもみたいに、余裕な顔させるつもりは無い。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢なんでそらるさんはAと二人きりで2日目まで一緒に過ごすのに僕らは男3人で寝てるの｣
｢俺をAだと思って寝ろ｣
｢それは無理だわ…｣
｢もう寝れない…｣
｢坂田、まふまふ、まじで寝ろ。俺眠いから。｣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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しらす - は？猫耳さかたんとか天使かよ (2019年4月23日 13時) (
レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - Blackgirlさん» コメントありがとうございます。続編もご期待に添えるよう頑張らせていただきます (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 歩さん» コメントありがとうございます。続編もよろしくお願いします…！ (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
Blackgirl(プロフ) - みんな一途で可愛い。続編期待してるで。 (2019年2月22日 23時) (レス) id: 61c7222caa (このIDを非表示/違反報告)
歩 - ついに続編ですか！！おめでとうございます！黒幕も出てきた(？)事だし、これからの展開が更に楽しみです！続編もふぁいとですっ！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 13020661c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2019年1月21日 16時
