[NG編] 奢ったろか? ページ14
そらまふうらさかみずきと共にご飯食べに来てんだけど…
お酒みんな(俺以外)飲んじゃってみんなドンドン注文していく。思ったよりAtR組が食べてからのお皿が真ん中にどんどんと溜まっていく。
「…うぉい、金額やべぇぞ……」
「んだーいじょーぶだって、うらたさぁん」
「っは?A、何が…」
呂律の回らないAがゆらりとだらしなく手を挙げた。
「私が払うからぁ〜」
それにへろへろと両手を合わせる坂田、ぺこりと軽く頭を下げてまたお酒に口をつけるそらるさん、盛り上げるまふまふ。…そして酔ってるA[トラウマレベル]
「ごちさんでぇーす」
「あざます」
「よっ!さすがA!!」
「……お前らAにどんだけ払わせる気なんだよォ…」
帰りの運転係だからって酒は飲まなかったがこれはかなりやばい。またAが暴れたら次こそ誰も助けてくれない…。俺の顔は皿が増えると共にどんどん青ざめてくのに、みんなは頬を赤らめて口に含んでいく。
……俺は、し、知らんぞ。
_____________
「そろそろ帰る?」
「僕もちょっとお仕事あるんで〜」
「お酒まわってんのにお仕事できんの?」
「ん、もちろん〜」
みんな上着を着てそろそろ片付けだす。あ、そう言えば私お金払わなきゃ〜とか言ってAは財布の中を覗いていた。
一応俺は自分の財布をカバンからポケットに移しておいた。
よいしょと立ち上がりみんなAににこにことお辞儀した。Aは領収書をガッと掴んでそのままレジに立った。豪快だけど…値段見てねぇだろ…。
「お会計は3万2000円になります。」
「んー、はぁーい」
Aは財布の中の小銭やら札やら全部出して見た。俺らが酔っているのを知っていたのか、レジの人が小銭を確認して私に声をかけた。
「まだ、8000ほど足りませんよ…?」
「エッ?」
Aがピクンと揺れて固まった。後ろで俺達はまさか…と言った青ざめた顔で背中しか見えない小さなAを心配そうに見つめていた。
そして震えながらゆっくり俺たちの方に向いた。その瞳には涙が溜まっていて今にも溢れそうだった。
「ふぇ……足りないぃ…」
「あーあーあー分かった俺も払うから!!」
俺はずかずかと隣に立ってポケットからお金を出す。Aはへにゃりと笑った。ふいっと彼女から目を逸らして無愛想にお金を払った。
……俺はこのAの顔に、めっぽう弱い。
*リクエストありがとうございました!*
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しらす好き - うわぁ!!騙されてしまいました!これからも、頑張って下さい! (2019年2月10日 15時) (レス) id: f05a7b8ab9 (このIDを非表示/違反報告)
雫@更新おそめ(プロフ) - わあああああ騙されました騙されました!!!!すごいすごい!!めっちゃいいです!!!!これからも応援します!!! (2019年2月10日 14時) (レス) id: 6d0f7297ef (このIDを非表示/違反報告)
仲館 瑠美(プロフ) - 続編よっしゃゃゃ!見事に引っかかってしまった(泣)これからも頑張ってください! (2019年2月10日 13時) (レス) id: 8a67a74e89 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 咲魔_ジャジャ麺さん» ご指摘ありがとうございます…誤字が多くて大変申し訳ございません。ありがとうございます (2019年2月9日 17時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲魔_ジャジャ麺 - びしょ濡れドッキリのところ女の子って笑ってからそうだになってますよ (2019年2月9日 10時) (レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょうゆのすけ | 作成日時:2019年1月8日 16時