動物好かれがたぬきに好かれました【うらたぬき】

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振り向くと、沢山舞う、黒い羽。


真冬くんが立ち上がっていた。




｢っん……？｣


なにか頬に降ってきた。


拭ってみると、赤い……。







｢真冬くん？！｣

｢あ、せんぱ……い゛っ…！｣



痛くて顔を歪ませる真冬くん。

手には傷が。血が流れだしていた。




｢さっきの…ワシでした。上から来て、先輩を狙ってました。とっさに腕を出したら…このザマでした。｣


ヘラっと笑う真冬くん。

でもどこか苦しそうな顔をした。



｢かっこ悪いですね、先輩好きですよ。｣

｢ほんとに馬鹿だね……馬鹿すぎて困る…｣







私は真冬くんとチョコを連れて保健室に向かった。








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｢すみません。｣

｢謝るのは私の方です……。｣




腕が包帯でぐるぐる巻きになった真冬くん。


私のせいだと思うと心が痛い。






｢じゃあ、僕帰ります…。｣

｢うん。バイバイ。｣




帰ります、の後に必ず言う、｢好きです付き合ってください｣が聞けなくて、なぜか私は寂しかった。

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そらるさんが幼馴染でまふくんが後輩設定です！

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