第13話 ページ14
「失礼いたします。申し訳ございません。本日は休日ですので、2時間でお帰りいただいているのですが…、、、一番最初にお伝えするのを忘れておりました。大変申し訳ございません。」
店員さんが来たことで2時間も2人で話し込んでいたことを知る。
重「あ!大丈夫ですよ!!!気にしないでください!
じゃあ、Aちゃんそろそろ出るか!」
お店の人のミスにも何一つ文句を言わない彼を見て、やっぱり好きだなと思ってしまった。
『そうだね!!じゃあ、お会計お願いします^^』
余裕のある女を演出しつつ、にっこりほほ笑む。
「申し訳ございません。ありがとうございます。失礼いたします。」
重「時間経つの早すぎん?笑」
店員さんがいなくなって帰る準備をしながら話しかけてきた。
『ホントに。笑 重岡くんとだからかなぁ。他の人だったら、こんなに短く感じないもん。』
私はここぞとばかりに貴方に気があるよアピールをした。
重「、、ほんまに?笑 冗談ほんまうまいわぁ。笑」
軽く流されてしまった。
『冗談じゃないんだけどな…』
不覚にも流されたことにショックを受けてしまい、ついポロっと本音が出てしまった。
重「、、、、」
『あ!いや!なんでもない!早くお会計済まさないとね!』
私はごまかすために急いでレジに向かった。
「ありがとうございます。お客様のお会計、●●●円でございます。」
『はあーい、えーっとお財布お財布、、、、あれ?どこいった?
ごめんなさい!ちょっと待ってくださいね?えーーっと、あ!!あっt…』
重「カードで。一括でお願いします。」
やっと見つけた時、後ろから重岡くんの手が伸びてきた。
『へっ?あ、、あり、がとう、ございます。。』
振り返ってお礼を言った。
重「いーえ。付き合ってくれたお礼やから。」
耳元でそう言った。
顔が赤くなるのがわかるほどにキュンとしてしまった。
悟られまいとすぐに前に向き直し、出口へ向かった。
重「??」
「ありがとうございました。」
カランッカランッ
外はだいぶ寒くなって、私の火照りを冷ましてくれた。
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作者名:はる汰 | 作成日時:2020年10月26日 20時