私をプリンセスのように扱って (ページ1)

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昔から男の子よりも背が高かった

「やーい巨人女」

「ほんとに女かよ笑」

大人になった今でも

「Aさんって身長高いよな」

「さすがに自分よりデカい女とか無いわー笑」

「マジでそれな笑」

私だって好きでこんな姿になったんじゃない

そんなこんなで恋人も出来ずに気付けば30歳になっていた

あーあ

もう死のうかな

そんなことを考えて私は踏み切りに足を踏み入れ電車に轢かれた

はずだった…

『…』

「おい、何もんだお前？」

気がつくと目の前にはピンクのプードルコートを羽織りサングラスをかけた男の人がいた

「おい…聞いてるのか？」

『！』

勝手に体が動いた

まるで何かに引っ張られたみたいだ

すると男の人は私を押し倒して首を絞めてきた

「何が望みだ？」

『望み…』

望み？私の？

『…殺して』

「は？」

『生きてる意味なんか無いんだもの』

死にたい

「…」

すると男の人は私の首から手を離す

「お前Aは？」

『…A』

「どこから来た？どうやってここに来た？」

『わからない…死んだはずだったのよ本当は、気がついたらここにいたの』

「その話を信じろって？」

『あなただって見たでしょ？急に現れたのを…』

「…」

『あなたは？』

「俺の名前も知らないのか？」

『知ってたら聞いてないわ』

「ドフラミンゴ…ドンキホーテ・ドフラミンゴだ」

『ドフラミンゴ…変な名前』

「！…フッフッフ…ハッハッハ」

『？』

「お前みたいな命知らずは初めてだ」

『はぁ』

「気に入ったぜ、決めた…お前を側に置く」

『は？』

「せいぜい俺を楽しませてくれ」

なんて自由な人だろう