なんでも屋 (ページ5)

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…

『はい…いやまぁ
　なんでも屋って言っても
　ほんとになんでも出来る！
　ってぇわけじゃないんですよ』

紫｢おまっ、ばか！｣

『あ、上の者に代わりますね』

紫｢あ。もしもし上の者です～｣

廉｢バガだな紫耀って｣

海｢ほんとだね｣

廉｢で、何の依頼を断ろうと？｣

『いやなんかさ、
　不良少年を救って欲しいとかで』

海｢なんだそれ！カウンセラー行けや！｣

『それは合ってるか分かんないけど』

廉｢でもそうゆうのって
　なーんか色々だるくない？｣

『巻き込まれちゃやぁよ』

海｢変に荒れたやつだったらやばいよね｣

『今の子達はほんと危険性を感じない
　 SNSとかサイトですーぐすぐ
　いろんな悪人に手出すし』

廉｢不良なんて特にな
　見栄張って暴走族とか｣

海｢自分の人生大事にしろっての｣

『てかこれ話してて思ったけどさ』

『｢｢助けるべきだ！｣｣』

紫｢あと30分後に来るってさ｣

『例の少年？』

紫｢いや、母の方｣

『分かった』

紫｢てかちゃんと引き受けろよ｣

紫耀はいつだって真面目だ
たとえどんな人でも見逃さない

だから1度聞いてみたことがある

自分の命がかかっても
なんでも引き受けるのかと。

紫耀は真っ直ぐな目で
迷いもなく言った

｢俺、誰かのために誰かを救うために
　必死になりたいんだ。
　もしそれで命を無くしても
　後悔はしない。ただ
　誰かを救ってあげたいんだ｣

と。体は強くないくせに
いつだって一生懸命だ

『あんまり無理しないようにね』

でも止めようなんて思わなかった
仲間として自分たちが支える覚悟が
私たちにはあるから