再び恋をはじめます【緑】 (ページ40)

今日:4 hit、昨日:56 hit、合計:362,956 hit

last ◆ ページ40

＊＊＊

「上手くいったわけ？」

「お陰様で(笑)」

思いが通じあったあの日、二人で俺の家に帰って、愛を確かめて。すごく順調だ。次の日は歌舞伎が休演日だったこともあり、直接翔太にお礼を言うことが出来なかったから、今日言おうかなと思っていたところに声を掛けてくれた翔太。

「なんでそんな笑ってるわけ？」

「だって翔太、泣きそうな顔して怒ってるから(笑)」

「お前、馬鹿にしてんだろ」

「してないって！本当に翔太には感謝してるから、ありがとう」

「じゃあ今日飯奢れ」

「あ、今日はー…」

『亮平！』

「A！」

今日の歌舞伎の公演後、一緒に夜ご飯食べようと約束していたから、Aが迎えに来てくれた。

「は？阿部お前見せびらかしたいわけ？」

「違うって！たまたま約束してたから」

『……翔太くん怒ってる？』

「えっ、あ、いや、怒ってねえよ…？」

ならよかった！と笑顔になるAを見て、隣からきゅんって音が聞こえてきた。隣を見ると翔太が胸を押さえて苦しんでるから、Aの笑顔にやられたんだなって苦笑いした。

.

.

Aとは色々あったけど、今こうして一緒にいられることがすごく幸せで。だからこれからもこの幸せがずっとずっと続けばいいなって思う。

俺を好きになってくれてありがとう。
これからも隣で支えてほしいし、俺だってAのことを支えられるような大きな男になるから。

これから先は二人で愛を育んでいこうね。

_Fin.♡

＊＊＊