再び恋をはじめます【緑】 (ページ34)

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翔太くんの楽屋に案内されたのはいいけど、どうしたらいいのか分からなくて突っ立ってると、適当に座ってて、と言われたので端っこの方に正座をする。

「何でそんな端っこなの？しかも正座だし(笑)」

畏まらなくていいから、俺らの仲じゃん？ってこっちおいで、と手招きをしてくれるから、少し翔太くんの方に寄ると、何？まだ警戒してんの？って笑ってる。

『…警戒はしてないよ？ただ舞台上での翔太くん見たら、近くに座るのは恐れ多いなって、』

「うはは！何それ(笑) 阿部のこともそんな風に思ってんの？」

『すこし、』

「ジャニーズの舞台は初めて？」

『…うん、』

「阿部と付き合ってた時とかは来たことなかったんだ？」

『付き合ってる時は何も言ってくれなくて、別れる時に亮平がジャニーズなんだってこと教えてくれたから…』

なるほどね、まあ言えないよなーって言うから、ジャニーズの人ってやっぱりそうなんだって。…確かに記者に売られたら終わりだもんね。……だけど、わたしは、

『…何でも言ってほしかった』

「何で？」

『なんか、信用されてないみたいで、やだ』

「女子ってそういうもん？」

『わかんないけど、わたしはそう思うってだけ』

「そっか」

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