いわもとくんのお気に入り【黄】 (ページ37)

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隠していたつもりだったけど、どうやらバレていたらしい。

どうして俺があの時悲しい顔をしていたか

本当のことを言っていいのか？
…だけど俺はアイドルでAちゃんはファン。

この関係をぶっ壊したい気持ちはすごく大きいのに、迷惑掛けてしまうのではないか、せっかく仲良くなれたのに振り出しに戻ってしまうのではないかと思ったら、急に言葉が出なくなる。

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ふと思い出したふっかの言葉。

〝俺は照のこと応援してるよ〟

今本当のことを伝えたとして、俺がAちゃんに告白したとして、どっちに転ぶかなんてわからない。

すぐに付き合えるなんてことはほとんどないだろうし。だとしたらすぐに返事をもらうんじゃなくて、ゆっくり考えて欲しい。

アイドルとしての俺じゃなくて、ひとりの男、岩本照としての中身を知って欲しい。

それでもし振られたなら、
それはもう仕方の無いことだし。

俺はいつも親友の言葉に勇気づけられる。

ありがとな、ふっか。

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岩本「実はさ、俺Aちゃんのこと好きなんだよね」

「……え？」

岩本「直ぐにとは言わない。これから少しずつでいいから俺のことひとりの男として見てほしい。…また連絡するから」

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