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ふっかの提案で近くのカフェに入る。
店員さんに四人席に案内してもらって、その流れで席に座ると俺がAちゃんの前で、ラッキー！なんて思っていたけど、
気持ちがすぐに顔に出ちゃう俺だから、そんな俺を見たふっかは二人にバレないように小さく笑ってた。
そんなふっかに何か言えるはずもなく、ちょっと恥ずかしいな、と少し上がった体温を下げるためにTシャツでパタパタと扇いだ。
．
ふっかが隣でレイちゃんと楽しそうに話してる。
それを見てるAちゃん。
この光景を見るのも少し慣れたというか、
もう何も感じなくなった。
Aちゃんがふっかの方を見るのは
ふっかのことを推してるんだから当たり前だし。
それに恐らくふっかは自分が友達と話しとくから、俺にAちゃんと話してほしいとか、そんなふうに思ってんじゃねえかなって思う。
まあふっかB型のマイペースだからほんとにそんなことを思ってくれてるかはわからないけど。
．
岩本「Aちゃんは何にする？」
「わ、私はミルクティーで、」
．
Aちゃんの意識をこっちに戻すために、というか普通に飲み物決めないと注文できねぇしと思って何にするか聞いた。
………ミルクティーって、
ほんとイメージそのままで答えてくるな、この子。
初めて会ったときにかけられたタピオカもたしか黒糖で甘いので、今から注文するのミルクティーなんて。
想像できすぎて、
なんかもう可愛い通り越して悶えてしまいそう。
俺も苦いのよりは甘い方が好きだし、
好み似てるのかな、なんてちょっと嬉しくなる。
俺も飲み物を決めて、ふっかとレイちゃんも注文するの決まったっぽいから店員さんを呼ぶ。
しばらくしたら注文した飲み物が届いて、
飲み屋じゃないのになぜかふっかの音頭で乾杯した。
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作者名：陽梨
| 作成日時：2020年8月9日 23時
