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さっき言ってた通り、
ふっかは俺をあの子のところへ連れていってくれた。
それはよかったけど…
なんか、めちゃくちゃぽかんとしてない？
口あきっぱだし。笑
ふっか言ってたんだよな？
俺を連れてくこと。
．
深澤「俺さっき言ったじゃん。笑 照連れてくるよって」
．
ふっかの言葉を聞いても、
そんなこと言ってましたっけ？って思ってるのがこっちに伝わるくらい頭にハテナを浮かべてる。
．
岩本「あっは！笑 すっごいあほ面。笑」
．
そんな姿が可愛くて、つい緩んでしまう頬を誤魔化すかのように笑った。
なんか、俺、この子を前にすると
すっごいにやけちゃうというか、口元が緩まるというか…
．
「あの、ひーくん…」
．
弱々しく発せられるあの子の声に、少し緊張してしまう。
…なんで緊張してんだ？
別に俺が緊張なんてしなくていい。
普通にいつも通り笑えばいい。
．
岩本「ふは、なに？笑」
「タピオカの件すみませんでした…！」
．
………え？
まだ気にしてたんだ。
それにちょっと驚いてしまう。
気にしなくていいよって言ったのに、気にしてたんだ。というか気にしてくれてた？
今日まで俺の事を考えてくれてたってことだよな？
そう思ったら、
渡そうか渡さまいか悩んでいたものを絶対に渡そうって決断できた。
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作者名：陽梨
| 作成日時：2020年8月9日 23時
