続・背が高い彼と低いわたし２【黒】

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「俺Aの彼氏に嫌われてる？」

『んー初対面の人を嫌うような人ではないんだけど…
ごめんね？蓮くんがずっと睨んじゃってて、』

「いや、まあいいけど。康二とは仲良くなれたし」




今度ふたりで飯行く約束もした、と見せてくれたスマホには こーじ と言う名前が新しい友達の欄に追加されていた。


知り合ってすぐに連絡先を交換するなんて
相当気が合ったんだろう。
もしくは向井くんの押しに負けて渋々交換したか。
岩本くんに限ってそれはないか。




会社に戻ると、偶然佐久間先輩もお昼から戻ってきて
エントランスでばったり会った。




「今日もふたりでランチでやんすかー！仲良いねぇ」

『ふふ、同期なので』

「ほんとにそれだけー？(笑)
ほんとは付き合ってたりするんじゃないの？」

『それはないですよ(笑)わたし彼氏いるので』

「え！初耳なんだけどぉ！かっこいい？彼氏」

『ふふ、はい。わたしにはもったいないくらいかっこいいです』

「やーもうかわいいね！Aは！」




頭をくしゃくしゃっとされて髪が乱れる。

それを「佐久間先輩むちゃくちゃしますね」と笑いながら岩本くんがわたしの横に来て手が伸びてくる。

岩本くんの手に優しく触れられた髪は綺麗に整えられてて、それを見た佐久間先輩は「かっこいいじゃん照」なんて少しいじるように言った。





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