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「「 お館様のお成りです 」」




その声の直後、屋敷の奥からお館様が歩いてくる。

お館様が声を発すれば、柱は片膝をつき、
お館様に敬意を示す姿勢をとった。




実「 お館様におかれましてもご壮健で何よりです。
益々の御多幸を切にお祈り申し上げます。」


「 恐れながら、柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士についてご説明していただきたく存じますがよろしいでしょうか 」




産 「 … そうだね。驚かせてしまってすまなかった 」





そう言って、お館様は竈門兄妹のことを容認していること。そしてそれを柱の人達にも認めて欲しいと、
いつもの穏やかな表情でそう言った。


しかし竈門禰豆子が鬼であることは紛れもない事実であり、柱たちは認めようとはしなかった。




産 「 …… 手紙を 」




そうお館様が言えば、ご息女であるひなき様がその手紙を1部抜粋しながら読み上げてくださった。









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それは鱗滝さんからの手紙だった。


そこには竈門くんが鬼の妹と共にあることの許可。

そして竈門禰豆子が強靭な精神力で人としての理性を保ち、二年以上の間、人を襲っていないこと。

もしも竈門禰豆子が人に襲いかかった場合は
竈門くん、鱗滝さん、冨岡さんが腹を切ってお詫びするということが綴られていた。




それでも竈門禰豆子が人を襲わない保証はないとして柱たちは異を唱えた。

それに対し、お館様もまた
「 禰豆子が人を襲う保証もできない 」と。






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私はそんなやり取りを黙って見ていた。
柱じゃないから、という理由もあるが
何より面倒事は避けたいからだ。





産 「 私はAの考えも聞きたい 」





それなのに、お館様はこちらへ話の矛先を向ける。
今日呼んだのはそのためだろうか。





『 … 私ですか ?? 』

産 「 うん。聞かせてくれるかい ?? 」





そう言うお館様に私は渋々自分の考えを伝える。







『 …… 私は良いと思いますよ。

実際、下弦との戦いで竈門くんが危うい時に迷わず
彼を守ったらしいですね。自分を犠牲にしても
必死に守るべきものを守り、戦う者は鬼殺隊です 』








それを聞いても不死川さんは納得しなかった。



不死川さんは竈門くんの妹が入った箱を日輪刀で更に刺し、自分の腕を出血させ、それを箱に突きつけた。

不死川さんは自身を襲わせる事で
竈門禰豆子の危険性を証明しようとしていた。






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天霧(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります。更新頑張ってください。応援してます! (2021年9月27日 21時) (レス) @page23 id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あさぎり。 | 作成日時:2020年5月17日 0時

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