桔梗の花言葉を君へ【鬼滅の刃】 (ページ6)

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鬼が唸り出した時、
鬼の体から蒸気の様なものが出てきた。

鬼「ｳﾞｩ … ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ !!! 」

そして、唸り声が止んだと思えば、
鬼の体が一回り大きくなったように感じた。

その瞬間、鬼は木から私たちの前へと飛び降りた。

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( …… いくらなんでも大きくなりすぎでしょ。
ここの鬼は変な鬼しかいないの ?? )

そんなことを考える私とは違って、
猪の少年は身体が思うように動かない様子。
少なからず怪我のせいだとも思えるが… 。

そう思っていれば、刀を下ろそうとする素振りを見せた。まさか鬼を前にして諦めるのか。

『こんなところで死ぬなんて許さないから』

私のその発言と同時に鬼が攻撃を仕掛けてきた。

諦めかけていたのもあり、鬼の攻撃への反応が遅れ、猪の少年はふっ飛ばされてしまった。

けれど、戦意を取り戻した彼は
自流の呼吸を使い鬼の腕を斬ろうとする。

次の瞬間、パキンっと言う音が辺りに響いた。

( 日輪刀が折れるなんて…… 。
どれだけ硬い図体してるのよあの鬼。 )

空中で戦っていたのもあり、鬼の素早い攻撃に呼吸で受身を取れず、猪の少年は鬼に鷲掴みにされてしまった。

このままでは頭蓋骨が割れ、最悪の場合後遺症が残ってしまう。そうなれば彼は鬼殺隊として任務を果たせないだろう。

〝雨の呼吸肆の型飛雨(ひう) 〟

私が呼吸を使えば鬼の腕や足、胴体に斬り傷が入り、その刹那、鬼の体は原型が分からないくらいに
細かくバラバラになった。

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呼吸を使ってから鬼がバラバラになるまでの
その時間は10秒に満たない。

目にも見えない速さでAは鬼を倒してしまった。

それを目の前で見ていた猪の少年は「こんなすげぇやつ初めて見た」とテンションが上がっている。

心做しか、彼の周りが輝いて見える。

はぁ、とため息をついて「なに？」と聞こうとすれば
水柱である冨岡さんが音もなく目の前へ来た。

『冨岡さん… こんにちわ』

義「 A。( もうここは ) 大丈夫か ?? 」

『はい、先程終わりましたよ』

冨岡さんは少し言葉が足りず、
周りに誤解を生じることが多々ある。

けれど私は冨岡さんが何を言わんとしているのか
自然と手に取るようにわかる。

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その瞬間、私は良いことを思いついてしまった。

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