桔梗の花言葉を君へ【鬼滅の刃】 (ページ4)

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蜘蛛鬼いわく、懐中時計の長い針が1周したとき、
毒が体全体に周り、我妻くんは蜘蛛になるらしい。

善「 …… ギャァァァァ !!! 」

『我妻くん… 』

善「ァ”ァ”ァ”ァ” !!! 」

そう叫んだ我妻くんは
一瞬のうちに木の上まで登っていく。

その様子を見ていた蜘蛛鬼は「逃げても無駄だ」と楽しそうに笑っている。

そんな鬼に対し、我妻くんは泣きながら
「分かってんだよｫｫｫｫ」と叫んでいる。

『我妻くん。逃げ回ってないで鬼の頸を斬ることに専念したら ?? 毒で身体が動かなくなる前に。』

善「嫌だ !! 嫌だｧ !! あんな風になりたくないｨｨｨ !! 」

『 ……自分がどれだけ最悪な状況に置かれてもこれ以上被害が出ないように最善を尽くすのが鬼殺隊よ。君も鬼殺隊の一員なら命をかけて人を守りなさい』

そんな会話をしつつ私は蜘蛛鬼に斬りかかる。
この図体にしては中々速い。

蜘「この威圧感といい、状況への適応度、そしてこの強さ。お前は柱か ?? 」

『さぁね』

ちらっと我妻くんの様子を見れば、
毒が回り始めて髪が抜けたのだろうか。

それに気づいた彼は失神して木から落ちそうになる。

何をやってるんだか。

彼を支えようと蜘蛛鬼の糸を利用し、
方向を変え、我妻くんの方へ行こうとすれば
様子がおかしいことに気づく。

( …… !! 呼吸も体の使い方も変わった。
まるで別人の様。先程までは泣いて逃げまわって
よく生きてたなとは思っていたけど。
これが今日まで生き残ってきた理由 ?? )

そう思考を巡らせながら、
我妻くんとも蜘蛛鬼とも少し離れた木の上へ降りる。

善「雷の呼吸壱の型霹靂一閃」

失神していたかと思えば、いきなり蜘蛛鬼に斬りかかる。それに対し、鬼は毒を吐くが、先程の逃げていた彼が嘘のように空中で身を捻りよける。

その後も何度も攻撃を交わしているが、
私から見て不自然な点があった。

それは壱の型しか使おうとしないこと。
彼はそれしか使えないのだろうか。

〝雷の呼吸壱の型霹靂一閃・六連〟

その刹那、蜘蛛の糸を利用し鬼の頸を斬った。
おそらく鬼は彼の動きが見えてない。

( 壱の型しか使えないから、それを極めたのね )

そう考えていれば、毒が回り体が思うように動かなくなっているのであろう我妻くんが重力に従うように下へと落ちていく。

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