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そうして薬草を調合していれば
煉獄さんに声をかけられる。
杏 「 A。俺はもうすぐ死ぬだろう。
竃門少年の手当をしてやってくれ 」
『 あなたの方が重症です。
私がここで応急処置を施し、蝶屋敷で治療してくださればまず死ぬことはないでしょう 』
杏 「 だが、助かったとしても、
鬼殺隊として、俺はもう生きられない。」
『 …… なら、普通の人として生きてください。
育手としてでもいい。貴方が生きていることに意味があるんです 』
そうして調合をし終えた薬を煉獄さんの傷口に塗る。
煉獄さんは ふっ と笑みを零し
「 ありがとう 」と小さく呟いた。
杏 「 竃門少年。こっちへおいで 」
炭 「 〜 ッ …… 」
猗窩座に少しズレた説教をし、泣き叫ぶ竃門くんに
煉獄さんはこっちへ来るよう声をかける。
杏 「 竃門少年。俺は君の妹を信じる。
鬼殺隊の一員として認めよう 」
炭 「 …… !! 」
杏 「 …… 胸を張って生きろ。」
その様子を薬を塗り終え、黙って見ていれば、
煉獄さんがふいに私の名前を呼ぶ。
『 どうしました ?? 』
杏 「 …… 俺の代わりに柱になってはくれまいか。
柱として鬼殺隊を支えて欲しい。 」
『 … 私では煉獄さんの代わりは務まりませんよ、』
杏 「 君は自分のことを過小評価しすぎだ。
実力を総合的に見ても極端に劣っているものはなく、
柱としての洞察力にも優れている。」
『 ありがとうございます。
…… ですがあまり喋ると傷に障りますよ、
この話はこれくらいで終わりにしましょう 』
炭 「 …… Aさん 、」
竃門くんが私の名前を呼んだ時、
隠の人達がこちらへ走ってくる姿を確認する。
『 竃門くんたちとそれから乗客をお願いしてもいいですか ? 私は煉獄さんと蝶屋敷へと向かいます。』
隠 「 は、はい !! 」
『 ありがとう、よろしくお願いしますね 』
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_______ 蝶屋敷
蝶屋敷へ着くなり煉獄さんをアオイに任せ、
私はある部屋のドアをバァンッッと勢いよく開ける。
「 もう少し静かに開けてください 」と
こちらも向かずに説教をする人物に声をかける。
『 煉獄さんが先程の任務で重傷を負いました。
今すぐに治療をお願いします 、』
し 「 … !! 煉獄さんの状態は ?? 」
そして治療室へと早足で向かいながら
煉獄さんの状態を報告する。
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天霧(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります。更新頑張ってください。応援してます! (2021年9月27日 21時) (レス) @page23 id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎり。 | 作成日時:2020年5月17日 0時