桔梗の花言葉を君へ【鬼滅の刃】 (ページ19)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:13,725 hit

18 ページ19

.

それは童磨と過ごした、幾多の些細な日常のひとつ。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

童「今日も猗窩座殿は俺に冷たかったんだ。
そんなに俺のことが嫌いなのかな ?? 」

『大丈夫だよ !! 童磨はとっても優しいから
猗窩座っていう人もすぐ好きになるわ ! 』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

童磨が1番話に出していた猗窩座。
まさか会う事など無いと思っていたけれど

「存じ上げない」という私の言葉に、上弦の参、
もとい猗窩座はニヤッと笑い口を開く。

猗「まぁそんなことは重要じゃない

重要なのは今から言うことだ。
お前。鬼となり俺と一生戦い続ける気はないか ?? 」

『愚問ですね。なるわけないでしょう』

猗「鬼になれば童磨だって敵じゃない… !!!
お前、姉を奴に殺されたんだろう ?? 」

『 …… ふぅん。そんなことまで知ってるの。
じゃあ会えた記念にひとつ教えてあげる。』

そう言いながら柄に手をかけ、猗窩座との間合いを
詰めながら刀身の切先を頸に当てがう。

『私、あなたのこと嫌いみたい』

猗「な… ｯ !! 」

〝雨の呼吸陸の型鬼雨(きう) 〟

Aが放つ、常軌を逸した殺気。
その場が一瞬にして緊迫した空気に包まれる。

一連の流れを見ていた炭治郎はもちろんのこと、
柱である杏寿郎でさえもその殺気に体が固まる。

猗窩座はギリギリの所で攻撃をかわしながら
Aの強さを肌で感じ、気持ちが激しく高揚する。

猗「～～ｯｯこんなに気分が高まったのは久しい !!
A。そして杏寿郎、鬼になれ !!! 鬼となって俺と永遠に戦い続けよう !! 」

杏「君と俺では価値基準が違う。俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」

猗「そうか。鬼にならないなら殺す」

〝術式展開破壊殺・羅針〟

〝壱の型不知火〟

刹那、ドォンという音と共に2人の攻防戦が始まる。

猗「この素晴らしい剣技もいずれ老いれば失われていくのだ !! 杏寿郎。悲しくは無いのか !!! 」

杏「誰もがそうだ !! 人間なら当然のことだ !!! 」

それを見ていれば、竃門くんが助太刀をしようとしているのか必死に立とうとしている。

上弦と柱の戦いに竃門くんがついていけるとは思えない。傷が開けば致命傷になりうるし、今は安静にしてもらわなければ。

そう考えた私は竃門くんに声をかける。

.