桔梗の花言葉を君へ【鬼滅の刃】 (ページ14)

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童磨は事切れた彼女たちを食べ始めたのだ。
それも慣れた手つきで。
きっと人を食べるのは初めてじゃないのだろう、

『ど、うま… 』

童「 … !! A、起きてたの ?? 」

人を食べているところを私に見られたのに
焦るわけでもなくそう問いかける童磨。

『わ…の…も… るの ?? 』

童「え ?? そんな小さな声じゃ聞こえないよ。
こっちへおいで」

『私のこともそうやって食べるの ?? 一緒に過ごした時間は全部偽物だった… ?? 私に向ける表情も言葉も行動もｯ !!! 』

そう言って童磨が何か言う前に自分の部屋へ逃げた。

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次の日の朝、童磨は普段と何ら変わりなかった。

いつもの屈託のない笑みを浮かべながら、
信者の話に眉を下げて聞いている。

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その隙に私は外へと飛び出した。

この2年間、童磨と過ごして毎日が幸せだった。

きっとあの時間の全てが偽りな訳では無い。
童磨はちゃんと私を大切にしてくれた。

表情とは違う。私に触れる優しい手や、声色など。

見るだけじゃ分からない、
童磨の思いがちゃんとそこにはあった。

それくらい冷静に思い返せば分かった。

ただ、怖かった。童磨の興味が私から無くなる事が。
いつかあの女信者達みたいに殺されるのが。

いつか来る遠くない未来。
そんなの大人しく待ってなんていられない。

そう考えた私は陽が昇っているうちに逃げた。

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_______ 5年後

私は鬼殺隊の一員として
鍛錬と任務の繰り返しの毎日を過ごしていた。

いつも通り、任務を終え帰路に着いてる途中。

女性が血だらけで道に倒れていた。

夜は鬼の行動が活発になるゆえ、
襲われたのだと思い応急処置のため近づく。

『出血が酷いですね、今手当てを… ｯ』

女性の顔色を確認しようと目線を向ける。

『え… ?? … カナエ、姉さん… ?? 』

カ「 … ?? 」

そう震えた声で問えば、
カナエ姉さんはうっすらと瞳を開ける。

カ「あらあら… A ?? 」

『な、なんでカナエ姉さんが…
いや、、今止血するね、大丈夫だから… 』

焦りから声も手も震え、指先がだんだん冷えていくのがわかる。傷口の上にハンカチを重ねて当て、片手で圧迫しながら止血をする。

( …… だめだ、出血が多すぎる… 。それに広範囲の傷で止血しきれない。どうしたら… )

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