恋蛍と泡沫少女【3年A組】 (ページ3)

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甲斐はぶっきーを殴りかかり、誰もがぶっきーが負けると思ったが結果は

ぶっきーの方が甲斐を投げ飛ばしていた。

私はそんな事予想もしてなくて、かなり驚いてしまった。

柊「こんな物持ってきちゃ駄目だろ、没収だ。」

と言うと、甲斐がいつも持ってるポケットナイフを器用に回していた。

須永「てめぇ…！」

と言うと、須永、石倉、中尾の三人で殴りかかったが、すぐに負けてしまった。

宇佐美「ぶっきーって雑魚キャラじゃなかったんだ…」

『あれかな、雑魚キャラだと思ったら実は裏ボスでしたみたいな…？』

え、そんなゲームみたいな事現実であるの…？

そんな事を考えているとぶっきーがパソコンを弄り始めた。

柊「どうやら状況をまだ呑み込めてないようだな。」

と言うと、不意に廊下から【爆発音】が鳴り響いた。

音と共に教室が酷く揺れていて、机や床に這っている人もいた。

柊「ロックを解除したから、廊下に出れるよ。」

そう言うと、皆一斉に廊下に出た、無論私もだ。

すると廊下は瓦礫が散乱していて、とても通れる状態ではなかった。

『え、なにこれ…』

宇佐美「どうなってんの…？」

私と香帆がそう呟くと、柊は台に乗り私達を見下ろした。

柊「これで分かってもらえたかな？」

そう言うと、近くにいた甲斐が私を甲斐の後ろに引き寄せてくれた。

『え、なになに怖いんだけど』

甲斐「うるせぇ黙っとけ」

そんな会話をしてると、皆ぞろぞろと教室に戻っていた。

教室に入ると、ぶっきーは黒板にこの学校の見取り図を貼っていた。

そして赤いチョークで罰点をつけてこう言った。

柊「今の爆破でこの教室と隣の美術室、トイレ以外は行けなくなった。」

と。

どっきりでも何でもない、リアルだと言い放ったので、本当にリアルなんだろう。

確かにいくらなんでもこんな大掛かりなドッキリあの校長が引き受ける訳がないもんなぁ。

柊「この学校にもさっきみたいな爆弾がいくつか仕掛けられている。」

逢沢「この教室にもあるってことですか？」

柊「一、二、三…」

そのうちの一つは私の真上じゃねぇか。

私達が席に着くとぶっきーは窓に近寄り手すりに肘かけた。

その隙に皆携帯で助けを求めようとする。私もしようと携帯を出すが、ぶっきーに見つかって、白い袋に入れられた。

そしてぶっきーは教壇に立つと、礼をさせられて、

＿ぶっきーの授業が始まった。