＿＿ ページ13
『うわ、血だらけ。
大丈夫？』
そう言いながら、三人の傷の手当てをする。
甲斐は悔しそうに壁を叩いていた。
『私、皆の顔だけは好きなんだからあんま怪我しないでよ？』
須永「いや顔だけかよ笑」
石倉「流石だわ」
甲斐「諏訪にチクるぞ」
と謎のお叱りを食らったけど、皆笑ってくれたので良しとした。
そうして四人で教室に戻ると唯月が駆け寄ってきてくれた。
諏訪「A！大丈夫だった！？」
『うんだいじょーぶ、それよりぶっきーは？』
諏訪「警報が鳴っちゃって、だめだったの」
そう言って、兵頭達の方を見た。
そうしてると甲斐が苛立ったように怒鳴り始めた。
甲斐「おい誰があんなの流したんだよ！」
立野「ぼ、僕じゃないよ…」
甲斐「じゃあ一人ずつ吐かせるしかねぇなぁ！」
そう言って近くの男子に掴みかかった。
私は唯月のとこで黙って見てた。
兵頭「とか言ってお前だったりして―！」
甲斐「んだと？」
兵頭「一番似合いそうだもんな。景山の苦しむ姿見て、興奮するとか。
それに、景山虐めてアリスに気に入られたかったんじゃねぇの」
甲斐「てっめぇ」
あぁうるっさ、そう思っていると誰かが声を出した。
結城「ねぇ、景山さんのストーカーの仕業ならプールによく顔出してたんじゃない？」
熊沢「うちの男子は見てないけど」
そんな話をしていると唯月が声を出した。
諏訪「別に男子の仕業とは限らないんじゃない？
女でもそう言う事するやついるでしょ、ねぇA？」
『そーそー、あそういや香帆さ、昔景山と仲良かったよね！』
宇佐美「何急に？」
諏訪「なんで急に話さなくなったの？」
宇佐美「あんたに関係ないでしょ？」
やっぱりしらばっくれるか…さっさと名乗りでりゃあいいのにね。
水越「もしやったなら茅野じゃない―？」
あぁ、そっち行っちゃうか。
水越「だって、澪奈の事よく追いかけまわしてたじゃん」
秋庭「確かに、奴 隷が一番当てはまる。」
茅野「えっ、いやいや私じゃない」
秋庭「否定すればするほど怪しいよね…」
そんな声が聞こえて茅野は黙ってしまった、いやなんで昨日は言えたのに今日は黙ってんの。
イラついてつい、傍にある机を蹴ってしまった。
周りが驚いてるのも関係なしだった。
『うるさいな、別に事実と違ったら否定もすんだろ。
逆にそんな事言ってるあんたがやったんじゃないの？』
秋庭「は？やってないんだけど」
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作者名：木とホタテのハーフ | 作成日時：2021年1月9日 3時
