カタオモイ°Ma-chin ページ25
良いなぁ、まーちんは。
仲良さげに話すしんちゃんとまーちんを見て、あたしはいつもそう思ってる。常に隣をキープ出来て、自然にいとも簡単に彼の滑らかな頬や肩口、骨ばった指やあの赤い唇にだって手を伸ばせば触れられる。撮影の時は本気で嫌がってる風なしんちゃんだけど、カメラが回って無い時は、まーちんがくっ付いても「やめろや」みたいな感じで笑うだけ。それを見るたびに羨ましくて羨ましくて、喉から手が出るほど彼になりたいと願った。それぐらいどうしようもなく、怖いぐらいしんちゃんのことが好き。それでも一番羨ましいなと思うのは、彼に直接好きだと言えること。
まーちん
あたしと体入れ替えっこしようや…
まーちんまた変なこと言ってるわ
入れ替わりたいよう
まーちん入れ替わってどうするの?あたしはあたしなりに大変よ
送られてきた文章に唇を噛んだ。こんな感じであたしはいつも彼等の家にいる時もまーちんとメッセージでやり取りをしてる。内容は常々しんちゃんの事ばかりで、しんちゃんが側にいるときに口で言えないことをまーちんにただ送りつける、というあたしの精神を安定させるための行為。それでも何故かまーちんはいつもそのバカみたいなやり取りに真剣に付き合ってくれる。しんちゃんが好きだと相談した時も親身になってくれた。かめむしとサイバにはこの包容力はきっと無い。
交換したい〜
あたしもしんちゃんに触りたい〜
まーちんあ、分かったわ。欲求不満なのね
そんなんじゃなくて
まーちん冗談よ、冗談
まーちんとにかく少しずつ、しんちゃんの心の中に滑り込んで行くのよ!
そうやけどさぁ…分かってるけどぉ…
てか心の中に滑り込むって何……
チラリとまーちんに視線をやる。彼は難しい顔でこちらを見た後、軽くしんちゃんの方へ顎をやった。嫌だと頭を振れば、もっと大きな動きで行けと合図する彼。唇を尖らせたあたしは携帯を強く握りしめ、パソコンを眺めていた彼の隣へそっと歩み寄る。
「しんちゃん、何見てんの」
「んー、レイターズ」
画面から目を離さずに口元だけ笑った彼。ダメだ、声を聴くだけで胸の奥が疼く。動画を見ながら控え目に笑うしんちゃんの薄い唇をじっと眺める。穴が空くぐらい、じっと。
444人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名(プロフ) - ゆさん» お返事遅くなりました。嬉しいコメントありがとうございます!実は私もお気に入りな、そらクイズです ^ ^ カップル設定はあまり書かないので、たまには仲良しもいいかなと思ってクイズ形式にしました(笑)また近々そらクイズかけたらな〜と妄想を膨らませています (2019年10月29日 0時) (レス) id: ffeb5d68ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - そらクイズが好きすぎて何回も見に来てしまいます…! (2019年2月4日 10時) (レス) id: 2e24e32ba3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名(プロフ) - 渡邊琥覇紅さん» あ、気が合いそうですね!これは少々マニアックかしら…( ゚д゚)と不安だったので、凄く嬉しいです^ ^ 私もジン君はこういう事して笑ってそうと思ったので、書いてて楽しかったです。でも実際されたら速攻別れると思います!メッセージありがとうございました! (2017年4月30日 20時) (レス) id: 5ddf379a2d (このIDを非表示/違反報告)
渡邊琥覇紅(プロフ) - 匿名さん» いっくんをからかうの、凄くよかったです!!読んでて可愛いって思いましたw ジンくんの沈溺プレイ、一番好きです!ジンくんっぽいな、と思いました。更新楽しみにしてます! (2017年4月30日 13時) (レス) id: 8dd5b17f5a (このIDを非表示/違反報告)
匿名(プロフ) - 荒黒#*.mitukiさん» ヒカルさんって書こう書こうと思えば思うほど出てこないのに、たまに天から脳内にエピソードが降ってくるように話を思いつくタイプの人です^ ^あと、ついつい髪の毛いじっちゃうんです(笑)個性的で似合ってますよね^ ^メッセージありがとうございました! (2017年4月25日 17時) (レス) id: 5ddf379a2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:匿名 | 作成日時:2017年3月1日 22時