Episode … (12) ページ13
:
「 今週の土曜？確かバイトのシフトは入ってなかったと思うねんけど 。」
杏『 ホントに？なら決定かな 。』
コンビニ袋からパックのジュースを取り出し
飲みながら 、そう呟く 。
「 何が？」
杏『 いや 、今週の土曜に
私の1番上の姉主催の合コンがあるんだけど …
3対3で計画してたのに
女子側の姉以外2人が急に出られなくなって
人数合わせ頼まれたの … 』
「 それで … ？」
なんか 、嫌な予感 …
杏『 私も出るから！お願い！！！』
お願いと頭を下げる杏 。
そう来ると思った …
「 無理無理！
私無理やで … 合コンなんてしたことないし 。」
杏『 お願い〜！
お姉ちゃん 、合コンに命懸けてんのよ …
だから中止には出来ないし
人数合わせ任せたって頼まれちゃったしさぁ … 』
「 えぇ … 」
杏『 A 、今 彼氏居ないんでしょう？
座ってるだけでいいから！お願い〜 … 』
:
… 確かに
彼氏とは別れたばっかりやけど 。
ていうか 、彼氏って呼べるんかな 。
そんな続かへんかったし 。
付き合う感覚もよく分からへんけど
付き合ってって言われたら嬉しいし
恋すれば何か変わるかもって
雰囲気任せで付き合うんやけど
好きになる一歩手前でブレーキが掛かってしまう 。
せやから
中学の時も高校の時も
付き合っていても振られてしまう 。
その理由はただ一つ 。
私からは “ 好き ” が見えてこうへんらしい 。
好きって表現はしてたつもりやった 。
せやけどな 、私さ
愛し方をよう知らへんく 。
上手く表されへんかったのかな 。
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作者名：おもち 。 | 作成日時：2020年5月22日 0時
