キミと恋に落ちるまで ... (ページ12)

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Episode … (11) ページ12

:

???『 A！おはよ～！』

「わッ !!! びっくりした … 」

元気いっぱい抱きついてくる、この子は

高校からの親友の一ノ瀬杏。

「杏、おはよう。」

杏『 A 、珍しい～

めっちゃ汗かいてんじゃん！』

「寝坊してもうて、急いで来てん … 」

なんて頭を掻くと

杏『どうしたの！？その傷！』

「えっ？」

杏に腕を捕まれ見てみると

少し大きめの擦り傷が出来ていた。

多分

転んだ時に出来た傷。

杏に言われるまで気付かんかった。

「今朝、急いでて人とぶつかって転んでん。」

杏『血ぃ出てんじゃん！

ちゃんと消毒して
絆創膏貼りなさい！！！』

:

もぉ～なんて言いながら

自分のカバンから絆創膏を取りだし

そそくさと傷口に貼っていく杏。

昔、よく遊んで擦り傷作ってわ

サエちゃんにこうやって絆創膏貼ってもらったなぁ。

女の子なんやから
傷なんてつけたらアカンやんって。

痛くて泣いてる時も
大丈夫大丈夫って頭撫でてくれたなぁ。

って

思い出に浸っとる場合ちゃうか。

:

「痛ァ～ ……… 」

なんで傷口って気付いたら痛なんねやろな。

痛くない痛くない

なんて言いながらも

貼り終えた杏は

何かを思い出したかのように

杏『 … あ、そうだ。

Aさ今週の土曜ヒマ？』

と、聞いてきた。