合宿五日目１ ページ4
及川Side
俺は無理やり白鳥沢の宿舎に泊まり、
朝、ランニングの為に外に出た。
昨日、飛雄と話すAちゃんの顔を思い出す。
及川 (全然、違うんだもんな・・・)
本人に自覚は無いんだろうけど。
及川 (俺を本気にさせといて、
すぐに落とすとか、
ホント小悪魔ちゃんだなぁ・・・)
そんなことを考えていると、
及川 「！Aちゃん！」
A 「及川さん・・」
ランニングをしているAちゃんに会った。
・・・
及川 「・・・朝から会えるなんて、
俺達運命の糸で結ばれてるんだね！」
A 「朝からよくそんな・・・」
及川 「もう怪我は平気なの？」
A 「ええ、軽く走るくらいなら。
徐々に体力も戻さないといけないんで」
及川 「そっか。
またコートでAちゃんを見られる日も、
遠くないんだね？」
A 「・・・はい」
及川 「？」
A 「いえ、戻って見せます」
及川 「そっか」
三年前に見た時から、
Aちゃんは変わらないんだな
バレーが大好きで
バレーをしている人たちが大好きで
怪我をしても
前と上をみて頑張ってる。
眩しい・・・太陽みたいに。
及川 「・・・ねぇAちゃん。」
A 「はい」
及川 「俺ね」
A 「？」
今から俺が言う事は
Aちゃんを困らせるかな。
ごめんね。
・・・
及川 「俺、Aちゃんが好きだよ」
A 「・・・え？」
及川 「この間は冗談みたいに言ったけど、
俺、今は本気でAちゃんと
付き合いたいと思ってる。」
A 「本気、ですか・・・？本当に？」
及川 「流石の俺でも、
本気じゃないのにこんなこと言えないよ」
多分少し、俺の顔は赤いと思う
それは、Aちゃんも同じだけど。
少しでもこの本気が、
伝わっただろうか。
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作者名：Rin
| 作成日時：2019年11月19日 20時
