知ってるけど ページ30
及川Side
俺はAちゃんと一緒に、
いつもあまり人のいない公園にやってきた。
俺はAちゃんをベンチに座らせて、
飲み物を買ってきた。
A 「ありがとうございます」
及川 「いいえー。」
Aちゃんは
どうやって切り出そうか迷っているみたいだ。
もー、しょうがないなぁ
・・・
及川 「今日はどうしたの？Aちゃん」
A 「・・・及川さん、
あたし・・・
影山くんが、好きみたいです///」
及川 「・・・知ってるけど。」
A 「！！//////」
及川 「やっと気がついたの？
遅いよ〜Aちゃん、鈍すぎ」
A 「・・・すみません」
及川 「でも、
わざわざ言いに来てくれたんだね」
A 「あたしが気づけたの、
及川さんのおかげなんで」
及川 「・・・そっか。
余計な事、したかな」
A 「・・・」
及川 「・・・Aちゃん、俺ね、
セッターとしての君が、目標だったんだよ」
A 「え？」
及川 「Aちゃんの、
いつも笑顔かつ冷静、
周りを活かして相手を翻弄する、
そんなプレイが。」
A 「・・・」
及川 「でも、Aちゃんは飛雄の前では、
そんなAちゃんじゃなくなるんだね。
飛雄と話してる時のAちゃんなんて、
顔から飛雄が好きなの滲み出てたもん」
A 「///」
及川 「それが・・・少し悔しいな」
A 「及川さん・・・」
及川 「飛雄に泣かされたら、
いつでも俺の所に来てね。
・・・じゃあ」
A 「・・・ありがとう、ございます」
後ろから、
Aちゃんがお礼を言っている声が聞こえた。
お礼なんて言わないでよ。
俺は暫く、君を忘れられそうにないんだから。
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作者名：Rin
| 作成日時：2019年11月19日 20時
